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東京五輪の開催に伴い中断していたJ1リーグが9日、再開された。五輪に出場したU-24日本代表GK谷晃生(湘南ベルマーレ)とMF相馬勇紀(名古屋グランパス)が、6日のメキシコとの3位決定戦から中2日でいきなりの先発出場。疲労をものともしないプレーでファン・サポーターを沸かせた。
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■今度は湘南の守護神としてチームを救う
東京五輪で全6試合フル出場したGK谷が、3位決定戦から中2日でJ1のピッチに立った。スタンドには「日本の守護神 俺達の守護神 おかえり晃生」の横断幕が掲げられ、谷の背中を後押しした。
谷は湘南の公式サイトに「休むという選択肢は自分の中にはなかった。ピッチでした経験や悔しさはピッチでしか晴らせないと思います」とコメントしており、メダルを逃した悔しさを胸にリーグ再開に臨んだことを明かした。
試合は鹿島アントラーズ相手に2失点し、1-2で敗れたものの五輪同様に好セーブを連発。コンディション面で不安のないところを見せた。チームは自動降格圏の17位に転落したが、世界の舞台で戦い、日本のピンチを何度も救ってきた守護神が今度はチームの危機を救うはずだ。
■相馬、大きな見せ場を作れず前半で交代
MF相馬は、最下位・横浜FCとの一戦に左ウイングで先発出場。湘南の谷と同じく3位決定戦から中2日でのプレーとなったが、得意のドリブルで仕掛けるシーンは散発。前半だけでベンチに退いた。
名古屋の公式サイトはマッシモ・フィッカデンティ監督のコメントを掲載しており、指揮官は相馬について「ほかの選手と同じように試合に出る責任を持って懸命にプレーしてくれたのではないでしょうか」と一定の評価を与えていた。
試合は、堅守を誇るはずの名古屋が苦戦。前半9分にオウンゴールで先制を許すと、同33分にも追加点を献上。その後、反撃を試みたがゴールは遠く、0-2で敗れた。U-24日本代表の中心選手として五輪に臨み、メダルこそ逃したものの世界の強豪相手に奮闘した谷と相馬。中2日で試合に臨んだ2人にはファン・サポーターから大きな拍手が贈られていた。
また、この日は柏レイソルの細谷真央、ヴィッセル神戸の小田裕太郎という19歳のFWがそろってゴールを決めており、早くも24年パリ五輪へ向けた代表争いが始まっていることを予感させた。
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文・SPREAD編集部