
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)からトロント・ブルージェイズとダブルヘッダーを含む4連戦に臨む。大谷は12日(同13日)に先発登板予定で、本塁打と打点でデッドヒートを繰り広げているゲレーロJr.との直接対決が実現。MVP争いでも一騎打ちの様相を呈している両者の激突に注目が集まっている。
◆11戦本塁打なしの大谷翔平、後半戦のゾーン打率から見た課題 復調のカギは「内角対応」
■本塁打、打点でしのぎを削る2人
大谷は現在、メジャートップに立つ37本塁打をマーク。打点は82でア・リーグ3位タイにつけている。さらに、投手としては16回先発で6勝1敗。防御率は2.93で106奪三振を記録するなど、投打で歴史的な活躍を続けている。
一方のゲレーロJr.は35本塁打で大谷を追走し、87打点はア・リーグ1位。打率も.318のハイアベレージで同4位となっており、3冠王も視野に入る好成績だ。
■指揮官は大谷のMVP選出に太鼓判
タイトルレースで先頭集団を走る2人は、当然のことながらシーズンMVP争いでもライバルとなっている。しかし、エンゼルスは56勝56敗でア・リーグ西地区4位(ブルージェイズはア・リーグ東地区4位)。順位や勝率の低いチームからの選出について、いぶかる声が出ているのも事実だ。
これに対して、エンゼルスのマドン監督が持論を展開し、大谷を強烈にプッシュした。球団公式サイトによれば、同監督は2003年の例を挙げ、「テキサス・レンジャーズのAロッド(アレックス・ロドリゲス)がMVPを獲得した先例がある。レンジャーズは最下位だったが……」と述べ、チーム成績が悪くても受賞に至った前例を指摘。その上で、「オオタニは誰も出来なかったことをやっている。信じられないほどの打撃と投球をしている。野球界で最も価値のある選手だ」と、改めて大谷のMVP選出について太鼓判を押した。
いずれにせよ、大谷とゲレーロJr.が登場する10日からの試合は、否が応でも盛り上がること必至。特に12日の「投手・大谷」とゲレーロJr.の直接対決は、最大の注目ポイントだ。
タイトルレース、MVP争い、二刀流……野球の醍醐味が凝縮された4連戦になることは間違いない。
◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察
◆大谷翔平のタイトル争いに影を落とす“誤審禍” SNSでは球審に引退勧告も
◆大谷翔平は「55本塁打でMVP受賞」 二刀流への高評価で海外ブックメーカーも“太鼓判”
文・SPREAD編集部