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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われたホームランダービーに日本人で初めて出場。フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)と激突した1回戦で敗れたものの、延長・再延長までもつれこむ熱戦を演じ、スタンドを沸かせた。
【実際の映像】大谷翔平、シーズンでも見せない疲労困憊ぶりも右翼上段に156メートル特大弾 激戦となったホームランダービー1回戦の一部始終
■電話の主はプホルス、トラウト
ホームランダービー1回戦、先攻のソトが22本放ったのに対し、後攻の大谷は持ち時間3分とボーナスタイム1分を使って22本の同点に追いついた。持ち時間1分の延長戦に入ると、ソトが6本打つと、大谷も負けじと6本放ち、再延長に。再延長は時間ではなく、3スイングの限定勝負。ソトが3スイングで3本のアーチをかけたのに対し、大谷は1本目でスタンドインできず、その場で敗れた。
負けてもなお「SHO TIME」を存分に見せてくれた。まずテレビカメラが捉えたのは、これから打席に入ろうする直前、スマートフォンを手にする大谷の姿。グラウンドでプライベート電話を取り次ぐメジャー流に驚かされるが、電話の相手は元同僚のアルバート・プホルス(ロサンゼルス・ドジャース)。さらに、タイムアウト(60秒の休憩)を取っているときにもスマートフォンを手に「マイク?」と呼びかける大谷の姿が映し出された。今度は、同僚のマイク・トラウトからだったようだ。さらに、延長戦に入る前にも再びプホルスから電話が入った。今度ばかりは、水原一平通訳が“代返”したが、電話に出たくないというより、出るのもつらいほど疲れているという感じだった。
ホームランダービーの最中に2大スーパースターからかかってきた電話について、大谷は「見ているからね、ということでした。勝ちたかったですけどね」と笑った。敗退が決まった後は「疲れた~」を繰り返したが、「楽しかったです。雰囲気も楽しめていますし、良かったです」と充実感を漂わせた。
■高校の先輩・菊池雄星とのツーショット写真
この日は、岩手・花巻東高の先輩である菊池雄星(シアトル・マリナーズ)とのツーショット写真に収まり(エンゼルス球団公式Twitterなどで公開)、タイムアウトの際には菊池がドリンクを大谷に渡すシーンもあった。
いよいよ13日(同14日)の球宴は、二刀流で出場(ア・リーグ先発投手)することが決まった大谷。テレビ局のインタビューに応じ「明日は明日で、また頑張りたいです。疲れましたが、これから休んで備えたいです。ホームランダービーは勝てなかったですが、雰囲気だけでも楽しんでもらえたらうれしいです」と締めくくった。
ベーブ・ルースも成し得なかったオールスターでの「二刀流」。大谷がまた新たな歴史を刻む。
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文・SPREAD編集部
大谷翔平、ホームランダービーで放った156メートル弾
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— ESPN (@espn) July 13, 2021