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元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と、WBO世界ライト級5位・中谷正義は24日(日本時間25日)、26日(同27日)に米ネバダ州のヴァージン・ホテルズ・ラスベガスで行われるライト級12回戦の記者会見に臨み、両者が初顔合わせを行った。
かつてPFP1位の座にも君臨したロマチェンコに挑む中谷は「自分の中で一番のビッグマッチ。でも闘うだけではなく、勝たないと意味がない。絶対に勝つつもりで戦う」と意気込んだ。中谷の発言を受けたロマチェンコは「何も言うことはない」と笑顔を見せ、続けて「彼は背が高くて、リーチも長い。いいいボクサーだ」と、身長差12センチ、リーチ差14センチとなる体格差を警戒した。
◆【動画】両者並ぶとこの身長差、フェースオフで中谷に「しゃがんで」とリクエストするロマチェンコ
■“モンスター”に続く日本人ボクサーのラスベガス戦
ロマチェンコはアマチュア戦績を396勝1敗とし、北京オリンピック、ロンドンオリンピックと2大会連続で金メダルを獲得。2013年にプロデビューを果たし、わずか3戦目でWBO世界フェザー級のタイトルを手に入れると、スーパーフェザー級、ライト級を制し、世界最速となる12戦目での3階級制覇を達成した。
昨年10月、テオフィモ・ロペス(米国)との王座統一戦で0-3の判定負けを喫して以来の復帰戦に選ばれたのが、OPBFタイトルを11度防衛の中谷正義。ここまで19戦18勝(12KO)1敗とする中谷の唯一の敗戦も、このテオフィモ・ロペスで、ロマチェンコと同じく、0-3の判定負け。
ノンタイトルとはいえ、ビッグマッチとして注目され、そして「世紀の番狂わせ」を予感させる理由がここにある。
会見の最後に行ったフェースオフでは182センチの中谷の肩に手をかけ、腰を落とすようリクエストしたロマチェンコ。そこで笑みがこぼれたが、再び姿勢を戻してからのにらみ合いでは火花を散らせた両者。
“モンスター”井上尚弥がマイケル・ダスマリナス(フィリピン)を相手に圧倒的な強さで3回TKO勝利を収めた1週間後、再び日本人ボクサーが聖地・ラスベガスを沸かせる。
◆【動画】この壮絶な打ち合いが27日も見られるか…中谷正義、昨年12月の劇的KO勝利ハイライトとロマチェンコ戦“煽りPV”
◆「ロマチェンコvs.中谷正義」27日当日の中継/放送/配信等の視聴方法
◆中谷正義、元3階級王者・ロマチェンコと至高のマッチアップ 強敵相手に“番狂わせ”の可能性は
文・SPREAD編集部
■両者並ぶとこの身長差、フェースオフで中谷に「しゃがんで」とリクエストするロマチェンコ
Face-to-face for the first time, the height difference gets real. □#LomaNakatani | SATURDAY | ESPN+ – 10pm ET pic.twitter.com/BfDjOIubuD
— Top Rank Boxing (@trboxing) June 24, 2021