【eスポーツ】サッカーe日本代表、“アジアの強国”と親善試合 前日会見で意気込み語る「自覚を持って臨む」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【eスポーツ】サッカーe日本代表、“アジアの強国”と親善試合 前日会見で意気込み語る「自覚を持って臨む」

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【eスポーツ】サッカーe日本代表、“アジアの強国”と親善試合 前日会見で意気込み語る「自覚を持って臨む」
  • 【eスポーツ】サッカーe日本代表、“アジアの強国”と親善試合 前日会見で意気込み語る「自覚を持って臨む」

日本サッカー協会(JFA)は17日、18日に予定されている「e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP」の前日会見をオンラインで行った。会見にはサッカーe日本代表Jay(SCARZ)、Web Nasri(鹿島アントラーズ)、Agu(Blue United eFC)の3選手がそろい、試合に向けての抱負を語った。


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■「本番」と同ルールで行われる注目の前哨戦


「e国際親善試合KIRIN iMUSE CUP」は、8月20~22日にデンマーク・コペンハーゲンで行われる「FIFAe Nations Cup 2021」のいわば、前哨戦。eマレーシア代表とオンラインで対戦する。マレーシアはeスポーツ・サッカーにおけるアジアの強国と知られており、e日本代表にとってはまたとない“強化試合”だ。


試合は本番と同じく「2 on 2」で行われるが、この点について選手は、「2 on 2で試合をするのは初めて。Nations Cupのいい練習になる」(Nasri)、「2 on 2はよりリアル・サッカーに近いイメージ」(Agu)と歓迎する一方、「2 on 2 での国際試合は経験がないので、やってみないと(分からない)」(Jay)と不安な一面ものぞかせた。


「2 on 2」では、ふたりでピッチ上の11人をコントロール。そのため、当然ながら選手同士の連携がキーとなる。「特に守備が大事。誰がボールにいって、誰がスペースをカバーするのか、声をかけ合ってタスク管理をしたい」(Agu)と、個々の力が生きる攻撃よりもディフェンスの重要性を強調した。


マレーシアは本戦出場をかけたグループステージで敗れた相手。親善試合とはいえ、リベンジにかける意気込みも大きい。Nasriは「マレーシアも本戦に出てきますからね。相手の戦略も盗みたい」と語るなど、3試合制で行われる親善試合を単なるチューンアップとは考えていないようだ。


■JFA公認のもとフィジカル面も重要視


昨年度からスタートしたサッカーe日本代表は、れっきとしたJFA公認。お馴染みの「サッカー日本代表」と肩を並べる存在でもある。


「去年は活動がありませんでしたから、実質、代表デビューです。日本代表としての自覚を持って臨みたい」(Nasri)


イングランド、アルゼンチンなどの強豪がそろう本番で好成績を残せば、注目度は一気に高まる。この春は好調なだけに、結果を期待したい。


また、会見前にはJFAフィジカルフィットネスプロジェクト菅野淳リーダーによる「フィジカルフィットネスプログラム」が紹介された。


フィジカルフィットネスプログラムを行うサッカーe日本代表(写真左は菅野淳リーダー)(C) JFA


実際の競技のように激しく体を動かすわけではないe代表だが、逆に極度の緊張感、集中力が要求される。その点をふまえて、「集中力を維持するために、脳への血流を意識した静的ストレッチを中心にプログラムを組みました」と菅野リーダーは説明。菅野リーダーの指導のもと、実際にストレッチなどを行った選手たちからも「試合の後は体が硬直することもある。フィジカルトレーニングで緊張がほぐれたことを実感した」と好評だった。


なお、「e国際親善試合KIRIN iMUSE CUP」の模様は24日午後8時から、解説に佐藤寿人(元サッカー日本代表)、ゲストにモデルの貴島明日香さんを迎えてオンライン配信される。貴島さんは試合後、e日本代表とエキシビジョンマッチを行う予定だ。


▼「e国際親善試合 KIRIN iMUSE CUP」試合形式3試合を戦い、勝ち数の多い国が勝利/プラットフォームはPlayStationR4オンライン(2vs2)/ FUTモード(任意の選手でチームを構成)/延長、PK有り


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著者プロフィール


牧野森太郎●フリーライター


ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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