【桜花賞/騎手データ】ルメール、吉田隼人、横山武史の中で『買い』な騎手は | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【桜花賞/騎手データ】ルメール、吉田隼人、横山武史の中で『買い』な騎手は

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【桜花賞/騎手データ】ルメール、吉田隼人、横山武史の中で『買い』な騎手は
  • 【桜花賞/騎手データ】ルメール、吉田隼人、横山武史の中で『買い』な騎手は

4月11日(日)は阪神競馬場で桜花賞(GI、芝1600m)が行われます。


2021年のクラシック幕開けとなるレースで、3歳牝馬にとって一生に一度の花舞台。


今年は無敗で2歳牝馬チャンピオンの座に輝いたソダシ(牝3、栗東・須貝)、そのソダシに阪神JFで内からハナ差まで迫ったサトノレイナス(牝3、美浦・国枝)、アパパネの仔で現在3連勝中のアカイトリノムスメ(牝3、美浦・国枝)の3頭に人気が集まりそうです。


そこでソダシに騎乗する吉田隼人騎手、サトノレイナスに騎乗するC.ルメール騎手、アカイトリノムスメに騎乗する横山武史騎手の騎手データを比較していきます。


◆【追い切りジャッジ】サトノレイナスはソダシを上回る「S」評価、人気馬2頭のデータに明暗


■『桜花賞』はルメール騎手が買い 池添騎手も優秀


まずは2006年以降(コース改修後)の桜花賞の成績データを基に、今年の桜花賞に乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。


[2006年以降]桜花賞の騎手別成績


肝心の吉田隼人騎手は過去の平均人気が物語るように、勝負になる馬に騎乗できてはいません。騎乗数も4鞍と少ないため、このデータからは判別不能です。


また、横山武史騎手は今回が桜花賞初騎乗。過去の結果から優劣をつけることはできませんね。


一方、C.ルメール騎手は過去6度の騎乗で2勝3着2回と優れた結果を残しており、背負う人気を思えば、着順と人気のバランスも優れています。


ただし、C.ルメール騎手を凌ぐ成績を残せている騎手がいます。それがソングライン(牝3、美浦・林)に騎乗する池添謙一騎手です。


2015年は7番人気のクルミナルで2着、2017年は8番人気のレーヌミノルで1着と伏兵での一発も目立ち、データ的に押さえて損はなさそうですね。


逆に過去データから強調することができず、着順と人気のバランスが優れていないのが、アールドヴィーヴル(牝3、栗東・今野)に騎乗するM.デムーロ騎手。


2017年のアドマイヤミヤビ(2番人気12着)、2019年のアクアミラビリス(5番人気13着)の結果が尾を引いている形ですが、過信は禁物と言えます。


■『牝馬重賞』なら横山武史騎手、吉田隼人騎手とも◯


続いて2006年以降の牝馬限定重賞の成績データを基に、今年の桜花賞に乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめています。


[2006年以降]牝馬限定重賞の騎手別成績


桜花賞の過去データからは優劣の判断ができなかった横山武史騎手、吉田隼人騎手ですが、対象を牝馬限定重賞に広げると、人気と着順のバランスが優れていることがわかりました。


一方、牝馬限定重賞に範囲を広げると、C.ルメール騎手は人気に比べて着順の落ち込みがやや目立ちますね。


ただし、連対率36.5%と表にまとめた騎手の中で最も高い数値を誇ることから、簡単には切れません。


そしてここでも強調できないのがM.デムーロ騎手。M.デムーロ騎手は牝馬限定重賞で割り引きと覚えておきましょう。


■『阪神マイル』なら吉田隼人騎手 ルメール騎手も優秀


最後に2006年以降の阪神芝1600mの成績データを基に、今年の桜花賞に乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめています。


[2006年以降]阪神芝1600mの騎手別成績


横山武史騎手は過去4回しか騎乗経験がなく、サンプル不足ですが、同じ関東所属でも吉田隼人騎手はこの舞台で48回の騎乗経験があります。


人気馬に跨る機会は少ないものの、人気と着順のバランスは良好で、この舞台では人気通りの走りが期待できそうですね。


そしてC.ルメール騎手は過去連対率42.7%と高い数値をマーク。どうしても人気馬に騎乗する機会が多いため、人気を下回る着順が多くなってしまいますが、この連対率を思えば許容範囲かもしれません。


一方、ここでも下位に沈んだのがM.デムーロ騎手。M.デムーロ騎手は阪神マイルでも割り引きと覚えておきましょう。


さて、桜花賞の過去データ、牝馬限定重賞の過去データ、阪神マイルの過去データからは…


・桜花賞なら⇒C.ルメール騎手、池添謙一騎手


・牝馬限定重賞なら⇒横山武史騎手、吉田隼人騎手


・阪神マイルなら⇒吉田隼人騎手、C.ルメール騎手


以上のように導くことができました。


3強に跨る3騎手は優秀な成績を残せていますね。ただ、横山武史騎手は他2騎手に比べて桜花賞の経験、阪神マイルの経験が乏しく、集計したデータのサンプルが不足していることは否めません。


そのため、サンプル数を考慮し、データ注目騎手としてサトノレイナスに騎乗するC.ルメール騎手、ソダシに騎乗する吉田隼人騎手の2名を挙げたいですね。


桜花賞で一発が見込める池添謙一騎手も組み込み、この3騎手の馬連、ワイドで勝負してみるのが配当的に面白そうです。


◆【桜花賞/データ攻略】白毛馬ソダシの「0%」とサトノレイナスの「100%」、人気馬2頭のデータに明暗


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
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