【競馬】「中山記念」波乱の予感漂う伝統のレース。穴馬発掘のカギは「ローテーション」にあり | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】「中山記念」波乱の予感漂う伝統のレース。穴馬発掘のカギは「ローテーション」にあり

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【競馬】「中山記念」波乱の予感漂う伝統のレース。穴馬発掘のカギは「ローテーション」にあり
  • 【競馬】「中山記念」波乱の予感漂う伝統のレース。穴馬発掘のカギは「ローテーション」にあり

今週は中山競馬場で中山記念(芝1800m)が行われる。


過去にはドバイ遠征を見据える馬が多数参戦したレースだが、今年はGI馬不在と少々寂しいメンバー構成。春のGI戦線出場資格への切符をかけた一戦との意味合いが強い。


データで紐解く今年の中山記念。過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをご覧いただきたい。


1.ヒシイグアスの課題は「持ち時計」
2.バビットを後押しする「距離適性」
3.データが導く2021中山記念の穴馬候補は?


◆データが導く2021中山記念の穴馬候補 アノ伏兵馬の不安要素を吹き飛ばすデータ


■ヒシイグアスの課題は「持ち時計」


3連勝で中山金杯を制し、この舞台に駒を進めてきたヒシイグアス


数多くのGI馬を輩出してきたハーツクライ産駒の「覚醒」を思わせる近走の充実ぶり。メンバーが手薄な今年なら断然中心視できると思われるが……同馬の死角となりうるデータがこちら。


・芝1800mでの持ち時計→1分48秒0
・芝2000mでの持ち時計→2分00秒7


高速馬場化が進む近代競馬。中山記念も例外ではなく、20年は1分46秒3、19年は1分45秒5と一定のタイムが計時されている。


ヒシイグアスの芝1800mにおける持ち時計は1分48秒台。芝2000mでも2分を切ったことはなく、わずかながら時計の速い決着への不安を覗かせるデータが出てしまった。GI馬が幾度となく差し損ねてきた中山記念。その波に飲み込まれる可能性は否定できない。


■バビットを後押しする「距離適性」


4連勝で菊花賞に挑むも惨敗、有馬記念でも古馬との力差を見せつけられる形となってしまったバビット


古馬王道路線を戦ううえで試金石と言える一戦だが、ここは距離適性が大きく味方しそうだ。


・芝1800mの成績【2-1-0-0】


この距離で施行されたラジオNIKKEI賞は2着に5馬身差の圧勝。当時の勝ち時計1分47秒3は稍重-不良馬場の福島芝1800mにおける歴代最速と、数字の裏付けは申し分ない。適距離替わりで臨む今回、持ち前の二枚腰を発揮するシーンが期待できるだろう。


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著者プロフィール


田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家


競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

《SPREAD》
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