【競馬】シルクロードSで“危険”な騎手、根岸Sで狙う価値がある騎手とは? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】シルクロードSで“危険”な騎手、根岸Sで狙う価値がある騎手とは?

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【競馬】シルクロードSで“危険”な騎手、根岸Sで狙う価値がある騎手とは?
  • 【競馬】シルクロードSで“危険”な騎手、根岸Sで狙う価値がある騎手とは?

31日(日)は中京競馬場で短距離重賞のシルクロードS(GIII、芝1200m)、東京競馬場でダート重賞の根岸S(GIII、ダ1400m)が行われます。


シルクロードSについては今年の京都金杯シンザン記念日経新春杯と同様に例年とは異なり中京競馬場で行われますので、過去のデータは参考程度に留めるのがいいでしょう。


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■中京芝1200m戦でデムーロ騎手は“危険”


それではシルクロードSに関連する気になる騎手データから見ていきましょう。


中京競馬場のコース改修後、中京芝1200m戦の成績を基に、今年のシルクロードSに乗り鞍がある騎手の成績をまずまとめています。



2012年以降の中京芝1200m騎手別成績



中京芝1200mもそうですが、中京競馬場は騎手ごとの巧拙、技量の差が出にくいコースで、ほとんどの騎手の平均着順と人気の差が±1以内に収まっています。


騎手の能力以上に馬の人気、能力がストレートに反映されやすい舞台と言えるかもしれません。


ただ、平均着順と平均人気のバランスが飛び抜けて“悪い”とデータが示す騎手が1人います。今年のシルクロードSで前日13時段階1番人気のラウダシオン(牡4、栗東・斉藤崇)に騎乗するミルコ・デムーロ騎手です。


人気に比べると着順が著しく落ち込んでいて、同じく人気を背負う福永祐一騎手と比べると着順で2.7着劣り、連対率でも25%近い開きが生じています。


2016年7月のCBC賞を制して以降、3番人気以内に推されたケースが15回もありながら、この舞台では未勝利が続いているM.デムーロ騎手。


今年のシルクロードSでは危険な騎手として扱うのが正解かもしれません。


■中京芝1200mでは福永騎手が買い


一方、M.デムーロ騎手に比べると着順の落ち込みが少なく、高い連対率を誇るのが福永祐一騎手です。


2018年7月15日から12月1日にかけては、この舞台で騎乗機会9連続で馬券圏内を確保するなど、中京芝1200mの走らせ方を熟知した中京芝1200mマスター。


同騎手が今年のシルクロードSで騎乗するのが、前日13時段階で2番人気に推されているシヴァージ(牡6、栗東・野中)。


実績を思えば2番人気は過剰人気のような気もしますが、多くの競馬ファンが福永祐一騎手に期待している証拠なのかもしれませんね。


■中京重賞なら岩田康誠騎手にも注意


そして今年の中京重賞で記録された騎手データも見ていきましょう。


今年の中京重賞の成績を基に、今年のシルクロードSに乗り鞍がある騎手の成績もまとめています。



2021年、中京重賞騎手別成績



今年の中京重賞で福永祐一騎手、岩田康誠騎手が優れた成績を残せていることは以前もお伝えしましたが、両騎手には引き続きマークが必要そうですね。


今年のシルクロードS岩田康誠騎手が騎乗するのが前日13時段階で8番人気のトゥラヴェスーラ(牡6、栗東・高橋康)。


12番人気のケイデンスコール京都金杯を優勝、愛知は8番人気のウラヌスチャームで3着と、今年の中京重賞で岩田康誠騎手が穴を演出しているだけに、トゥラヴェスーラは要注意かもしれません。


■根岸Sは内田博幸騎手から目が離せない


続いて根岸Sの気になる騎手データを見ていきましょう。


中山競馬場で行われた2003年を除く、2000年以降の根岸Sの成績データを基に、今年の根岸Sに乗り鞍がある騎手の成績をまとめています。



2000年以降の根岸S騎手別成績(2003年の中山開催を除く)



各騎手の騎乗数にバラつきがあることを考慮する必要はありますが、過去5回以上騎乗したことのある騎手の中から着順と人気のバランスが優れているとデータが示すのは内田博幸騎手です。


2006年は6番人気のリミットレスビッドで優勝、2009年は7番人気のセントラルコーストで3着、2015年は15番人気のアドマイヤロイヤルで3着に食い込み、2018年は6番人気のノンコノユメで再び優勝と、内田博幸騎手は根岸Sで勝負強さが光ります。


近2年もフタ桁人気馬を掲示板まであと一歩まで導いており、人気よりも上の着順が大きく期待できる騎手です。


今年の根岸S内田博幸騎手が騎乗するのが前日13時段階で14番人気のスマートダンディー(牡7、栗東・石橋)。


大穴の1頭に過ぎない状況ではありますが、同騎手が跨る以上、軽視は禁物です。


■人気を背負う騎手の中ではC.ルメール騎手が最も安定


また、根岸S川田将雅騎手、クリストフ・ルメール騎手、戸崎圭太騎手、武豊騎手の4名が人気馬に騎乗する機会が多かったのですが、4名の中で着順の落ち込みが比較的少なく、安定した成績をここまで残せているのがC.ルメール騎手です。


同騎手は2019年のユラノト(3番人気2着)、2020年のモズアスコット(3番人気1着)と2年連続で連対中。


今年は前日13時段階で2番人気のタイムフライヤー(牡6、栗東・松田)に騎乗しますが、3年連続で連対確保なるか注目ですね。


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
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