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【競馬】有馬記念 2着以内率『9割超』が見込める騎手とは

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【競馬】有馬記念 2着以内率『9割超』が見込める騎手とは
  • 【競馬】有馬記念 2着以内率『9割超』が見込める騎手とは

日曜は中山競馬場でグランプリ・有馬記念(GI、芝2500m)が開催されます。


日本で最も馬券が売れるレースとして知られ、1996年には875億円という空前絶後の売上を記録しています。


ピーク時に比べると近年の売上は落ち着いていますが、それでも昨年は469億円を売り上げているように多くの競馬ファンの夢がつぎ込まれているビッグレースです。


今年はジャパンCを盛り上げた3強の姿こそありませんが、天皇賞・秋アーモンドアイに半馬身差まで迫ったフィエールマン(牡5、美浦・手塚)、宝塚記念で6馬身差の圧勝を収めた女傑・クロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇)などの参戦があり、見応えのあるレースとなりそうです。


騎手もレジェンド・武豊騎手、今年もリーディングTOP快走のクリストフ・ルメール騎手、土曜にGIを勝ったばかりの川田将雅騎手など16名の精鋭が集いました。


■有馬記念で強い騎手は池添騎手&C.ルメール騎手


それでは気になる騎手データを見ていきましょう。


過去20年分のデータを基に、かつ今年の有馬記念に乗り鞍がある騎手の成績をまとめています。



2000年以降の有馬記念の騎手別成績



着順と人気のバランスが優れているとデータからはっきり示されたのはルメール騎手と池添謙一騎手。


ルメール騎手は人気を上回る成績を残し続け、有馬記念の過去連対率は驚きの46.2%。ほぼ2回に1回馬券に絡めていることがわかります。


一方の池添騎手も、着順と人気の乖離が小さく、今年騎乗する16名の騎手の中で最多となる4勝をここまでマーク。


2011年、2013年と有馬記念に優勝したオルフェーヴルの印象が強いと思いますが、2018年には3番人気のブラストワンピースを勝利に導き、昨年は6番人気のフィエールマンを2、3着馬と僅差の4着に導いていることも見逃せません。


グランプリでの勝ち方、走らせ方を熟知している騎手と言えますね。


そしてルメール騎手が今年跨るのが前売り最終オッズで3.7倍の1番人気に推されたフィエールマン(牡5、美浦・手塚)、池添騎手が騎乗するのが前売り最終オッズで4番人気のカレンブーケドール(牝4、美浦・国枝)です。


■C.ルメール騎手がGIで1番人気に推されたら……


ここからはフィエールマンに跨るC.ルメール騎手の先週までのGI騎乗時の成績を見ていきましょう。



C.ルメール騎手、2020年GI人気別の成績



ジャパンC時のコラムでもルメール騎手がGIで圧倒的な成績を記録していることをご紹介しましたが、1番人気騎乗時の成績は今年【8.2.0.1】と連対率90.9%を記録しています。


先週までのGI1番人気馬の連対率が59.2%ですか、ルメール騎手が跨ることで好走確率が跳ね上がると言えますね。


フィエールマンが1番人気に推される状況が最後まで続くようなら、2着以内率『9割超』が見込める状況と言えるでしょう。


ただし、フィエールマンとクロノジェネシスの人気は僅差も僅差。当日、フィエールマンが2番人気となってしまう可能性もあります。


サンプル数は3鞍と少なくなってしまいますが、ルメール騎手が2番人気に推された際は着順と人気の乖離が大きくなり、人気に応えられているとは言い難い状況に……。


ルメール騎手のGI2番人気時の連対率は33.3%で、先週までのGI2番人気馬の連対率34.8%を実は下回ります。


GIで1番人気なら神騎手、2番人気なら普通の騎手という表現が1番しっくりきそうですね。


あくまで今年のGI人気別の結果からの推測となりますが、この結果を重視するならばフィエールマンが最終的に1番人気となるのか、はたまた2番人気となるのかギリギリまで見極めるのがクレバーな作戦かもしれません。


■有馬記念に向く馬体


最後に馬体という観点から注目すべき馬を紹介したいと思います。


今回は縦(成長、仕上がり等)の比較から最も大きな変化が確認できたクロノジェネシス(牝4、美浦・斉藤崇)に注目。


馬体が輝きを放ち全体のボリュームアップが確認できた宝塚記念時に比べると、天皇賞・秋時の姿はシャープでスレンダーでした。


ただし、今回は馬体写真を比べることで、体全体が大きく膨らんでいることが分かります。


もしお手元に週刊競馬専門誌がありましたら、ビフォー、アフターをじっくりと見比べて見てください。


とくにトモ(臀部全体の総称)のビルドアップが素晴らしく、中山でも力強さと切れを存分に発揮してくれそうな気がします。


鞍上の北村友一騎手が有馬記念初騎乗ということから、騎手データより本馬をピックアップできなかったものの、馬体という観点からは注目すべき1頭と言えるでしょう。


著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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