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【競馬】有馬記念で牝馬を買うより“単勝10倍以上”の牡馬3頭を買え

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【競馬】有馬記念で牝馬を買うより“単勝10倍以上”の牡馬3頭を買え
  • 【競馬】有馬記念で牝馬を買うより“単勝10倍以上”の牡馬3頭を買え

アーモンドアイコントレイルデアリングタクトの牡牝三冠馬が激突した伝説のジャパンCから1カ月。暮れのグランプリ・有馬記念の主役を担うのは、ジャパンCを回避した馬たちとなる。


1、2番人気を背負うクロノジェネシスフィエールマンは、前走の天皇賞・秋でアーモンドアイの2、3着馬。ジャパンC最先着の馬は、4着のカレンブーケドールで、混戦ムードが漂うグランプリとなった。


エリザベス女王杯から参戦するラッキーライラックラヴズオンリユ―も上位人気を形成し、牝馬が活躍した2020年を象徴するメンバー構成となった。


■牝馬が猛威を振るった2020年の古馬GI


改めて2020年のここまでの古馬混合芝GIの勝ち馬を並べると、


高松宮記念 モズスーパーフレア(牝)
大阪杯 ラッキーライラック(牝)
天皇賞・春 フィエールマン
安田記念 グランアレグリア(牝)
宝塚記念 クロノジェネシス(牝)
スプリンターズS グランアレグリア(牝)
天皇賞・秋 アーモンドアイ(牝)
マイルCS グランアレグリア(牝)
ジャパンC アーモンドアイ(牝)


9レースのうち8レースで牝馬が優勝という状況である。マイル以下のGIでは過去にも牝馬の活躍は見られたが、芝2000mの中距離GIにおいても牝馬の活躍は目立ち、大阪杯では牝馬のワン・ツー、天皇賞・秋では1、3着、ジャパンCも1、3着と、牝馬が席巻した。


昨年の有馬記念も、結果は9着も1番人気はアーモンドアイ。そして、アーモンドアイに代わってグランプリホースに輝いたのも、牝馬・リスグラシューだった。


まさに牝馬の時代といった状況だけに、今年の有馬記念でも牝馬に注目が集まるのは当然。しかしながら、過去の有馬記念を見ると、苦戦傾向にあるのが暮れのグランプリだ。


■有馬記念好走の牝馬は名牝ぞろい


まず、64回の歴史で有馬記念を制した馬は、スターロツチ(1960年)、トウメイ(1971年)、ダイワスカーレット(2008年)、ジェンティルドンナ(2014年)、リスグラシュー(2019年)の5頭。


2000年以降、有馬記念に出走した牝馬は38頭で、着別度数は【3-4-1-30】。勝率7.9%、連対率18.4%、複勝率21.1%となっている。


このうち、馬券に絡んだ馬を並べてみると、


2019年 1着 リスグラシュー
2017年 2着 クイーンズリング
2014年 1着 ジェンティルドンナ
2010年 2着 ブエナビスタ
2009年 2着 ブエナビスタ
2008年 1着 ダイワスカーレット
2007年 2着 ダイワスカーレット
2001年 3着 トゥザヴィクトリー


ダイワスカーレットとブエナビスタがリピーターとして連続好走しているため実質、有馬記念で好走できた牝馬は過去20年で、わずか6頭となる。


リスグラシュー、ジェンティルドンナ、ブエナビスタ、ダイワスカーレットは牡馬混合GIですでに実績を積んできた馬で、トゥザヴィクトリーはドバイワールドC2着があった。唯一、牡馬混合GIの実績がなく有馬記念で好走できたのが、2017年2着のクイーンズリングのみとなる。


つまり、基本的には有馬記念で好走できる牝馬というのは、牡馬混合GIで実績のある馬。


やはり暮れの中山芝2500mというタフな舞台は、牝馬には過酷な条件ということだ。事実、過去20年の天皇賞・秋とジャパンCの牝馬の成績を比較すると、


有馬記念の牝馬【3-4-1-30】
└勝率7.9% 連対率18.4% 複勝率21.1%


ジャパンCの牝馬【7-3-4-38】
└勝率13.5% 連対率19.2% 複勝率26.9%


天皇賞・秋の牝馬【5-4-5-13】
└勝率17.9% 連対率32.1% 複勝率50.0%


東京GIでの好成績と比べると、やはり有馬記念のアベレージは低い。


■牝馬を買うより牡馬の伏兵を狙う


今年の牝馬では、牡馬混合GIを制したのが、クロノジェネシスラッキーライラックの2頭。道悪の宝塚記念をレース史上最大着差の6馬身差で圧勝したクロノジェネシスは合格となる。


しかし、宝塚記念で6着と完敗したラッキーライラックは、高速決着となった大阪杯優勝では、牡馬相手の中山芝2500mでは分が悪い。そうなると、牝馬を買い漁るより、牡馬の“盲点”探しに専念したい。狙いは中・長距離実績のある牡馬。


ジャパンC6着から挑むワールドプレミアは前年の有馬記念3着馬。11カ月ぶりの実戦で決して万全ではない状態で、まずまずの復帰戦となった。タフな競馬で台頭するタイプで、東京芝2400mより暮れの中山芝2500mが合うのは間違いない。


2018年のグランプリホース・ブラストワンピースは、近3戦が惨敗続き。精神面の問題にも見えるが、今年初戦のAJCCを制して中山は2戦2勝。復活するとすれば得意コースのここではないか。


最後に3歳牡馬のオーソリティ。実績は劣るが、アルゼンチン共和国杯は直線で追い出しを待つ余裕の競馬で完勝。春から馬体も精神面も急成長しており、無敗の三冠馬が誕生した世代の一角が通用してもいい。


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著者プロフィール


山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。


twitterアカウントはこちら⇒『SPREAD』編集長・山田


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