WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥選手が、1月31日にWBO同級王者ジョンリル・カシメロ選手との3団体統一戦を行うと発表した。
試合は4月25日に米国ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイで行われる。日本人世界王者の3団体統一戦は史上初。
ラスベガス初上陸で「思いっきり暴れます!!」
井上選手は2019年11月7日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネア選手と対戦し、フルラウンド戦った末の判定勝ちを納めた。通算戦績は19勝(16KO)無敗。
対するカシメロ選手は11月末にゾラニ・テテ選手をKOしてタイトル奪取。世界戦最速の11秒KO記録を持つテテ選手は、井上選手の対戦相手候補と目されていたが、そこへ割って入ってきた。通算戦績は29勝(20KO)4敗。
井上選手は最近、アメリカの権威あるボクシング雑誌『リングマガジン』が選定するパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで3位に浮上した。記者会見では「PFP3位にふさわしい試合を見せたい」と意気込んだ。
アメリカでの試合は2017年9月にアントニオ・ニエベス選手と対戦したWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ以来だが、ボクシングの聖地ラスベガスには初上陸となる。
記者会見後に更新したインスタグラムでも「初のラスベガスでの戦いでメインイベントなので思いっきり暴れます!!お楽しみに!!」と、井上選手はラスベガスデビュー戦に気合い十分だ。
ジョンリル・カシメロも井上戦に向け準備開始
井上選手との統一戦実現が現実味を帯びてきた先週水曜日(22日)に、カシメロ陣営は『リングマガジン』のインタビューに答えている。
カシメロ選手が所属するMPプロモーションのショーン・ギボンズ社長は、「ハードパンチャー同士が全盛期に対戦するのは楽しみだ」とコメント。
トレーナーのノノイ・ネリさんは、井上戦のためアメリカでトレーニングするプランがあることを明かし、既に準備は進めていると語った。
「カシメロにとっては厳しい戦いになるだろう。井上は簡単な相手ではない。カシメロはタフな戦士であり、パワーと経験を併せ持ったチャンピオンだが、井上に勝つためには一生懸命に練習する必要がある」
John Riel Casimero hyped for Naoya Inoue clash: ‘I want to shock the world!’ – by @ryansongalia https://t.co/6ydl9n2vkP
— Bible of Boxing (@ringmagazine) January 23, 2020