阪神タイガースの近本光司選手が2年連続の盗塁王に向け走りをバージョンアップした。1月19日に「ランニングコーチの秋本真吾さんに、課題や質問をして自分に合った練習方法を組んで頂きました」とツイート。練習前後の比較動画をアップした。
従来の走りを「ストライドを広げることを意識していたので、地面を蹴って足が後ろに流れます」と振り返り、新しい走法に「無駄な力を入れることなく、ピッチを高めることができました」と手応えを感じていた。
ランニングコーチの秋本真吾さんに、課題や質問をして自分に合った練習方法を組んで頂きました
ストライドを広げることを意識していたので、地面を蹴って足が後ろに流れます
この足の設置場所を、身体の軸の下に着くようにすると、無駄な力を入れることなく、ピッチを高めることができましたpic.twitter.com/KDJBvxObDh
— 近本光司 (@koji_speed5) January 19, 2020
走りのプロが近本光司の2年連続盗塁王に太鼓判
秋山さんは元200メートルハードル日本記録保持者で、現在はスプリントコーチとして走りを指導している。阪神では新人合同自主トレのコーチを務めて今年が4年目。
近本選手とも昨年の新人合同主トレ以来1年ぶりの再会だが、すぐに教えたことをマスターし短時間で修正できたことに「さすがです」と感心。昨季36盗塁で盗塁王のタイトルを獲得した近本選手に、「これまでの走り方であの盗塁数ということは今回の新フォームなら…2年連続盗塁王いけます!」と太鼓判を押した。
阪神タイガース近本光司選手(@koji_speed5 )昨年の新人合同自主トレ以来1年ぶりの再会。先ほどの動画にあるように短時間でしっかり修正するところがさすがです。これまでの走り方であの盗塁数ということは今回の新フォームなら…2年連続盗塁王いけます! pic.twitter.com/0RX0ItaUV9
— 秋本 真吾 (@405ARIGATO405) January 19, 2020
今回の指導で修正した具体的なポイントには歩幅を挙げている。秋本さんは野球選手の走り方について「ストライドを自ら広げにいく選手が多い印象があります」と分析し、その結果「接地するポイントがズレ、ピッチも高まらなくなってしまいます」と指摘する。
塁間27メートルの距離も考えピッチ数を高める走り方を指導した。
阪神タイガース 近本光司選手(@koji_speed5 )
(上が指導前 下が指導後) 野球選手の多くはストライドを自ら広げにいく選手が多い印象があります。結果接地するポイントがズレ、ピッチも高まらなくなってしまいます。(塁間27mを考えると) トレーニングで回転数を高められるように修正しました。 pic.twitter.com/OpykBsX9dY— 秋本 真吾 (@405ARIGATO405) January 19, 2020
疑問が解決できたと喜ぶ近本選手は「やっぱり走るって楽しいですね」とツイート。秋山さんも「コーチとしてその時間を共有できたこと、コーチ冥利につきます!」と返信した。
こちらこそです(^^) シーズンが楽しみです!キャンプも怪我なく乗り越えられるよう応援しています!「走るって楽しい」コーチとしてその時間を共有できたこと、コーチ冥利につきます! https://t.co/OYZSQUjbDC
— 秋本 真吾 (@405ARIGATO405) January 19, 2020
昨季はプロ1年目で盗塁王 長嶋茂雄の新人安打記録も更新
大阪ガスから2018年のドラフト1位で阪神に入団した近本選手は、プロ1年目から50メートル5秒8の俊足を武器にレギュラー定着。36盗塁で盗塁王を獲得したほか、159安打は長嶋茂雄さんが保持していたセ・リーグ新人安打記録153を61年ぶりに更新する新記録だった。
東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手と新人王を争い惜しくも受賞は逃したが、連盟特別表彰として新人特別賞を受賞した。
本日 #NPBAWARD2019 に参加させて頂き、#新人特別賞 を受賞する事が出来ました
新人王はスワローズの村上君でした!
シーズン終盤は意識し合っていましたが(笑) 互いの存在があったからこそ、この結果に繋がったと思います他球団の選手との交流も沢山あり、良い刺激を貰えた1日でした
pic.twitter.com/PYk5ft5807
— 近本光司 (@koji_speed5) November 26, 2019