石川佳純ってどんな選手? 国内外に多くのファンを抱える日本卓球界のエース | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

石川佳純ってどんな選手? 国内外に多くのファンを抱える日本卓球界のエース

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石川佳純ってどんな選手? 国内外に多くのファンを抱える日本卓球界のエース
  • 石川佳純ってどんな選手? 国内外に多くのファンを抱える日本卓球界のエース

“愛ちゃん二世”として幼い頃から注目を集め、過去2回出場したオリンピックでは日本の団体メダル獲得に大きく貢献した卓球の石川佳純選手。


その実力は変わることなく、現在も続々と頭角を現す若手選手らの先頭に立ち、日本卓球界のリーダーとしての立ち位置で活躍している。


今回はそんな石川選手の戦歴や人柄、アスリートとして人気を集める理由など、素顔を掘り下げていきたい。


粘り強いプレーで五輪団体メダルに2度貢献


(c)Getty Images


両親がいずれも卓球選手だった石川選手は、小学1年生で卓球を始めた。両親による英才教育のかいあって、彼女はすぐに周囲から“天才少女”と呼ばれるようになった。


小学6年生で出場した全日本選手権ではいきなり3回戦に進出。これを皮切りに国内外のジュニア大会をことごとく制覇し、2011年にはついに全日本選手権を制覇。12年のロンドン五輪団体では銀メダル、16年のリオ五輪では団体銅メダルに貢献した。さらに現在は2020年の東京五輪の個人戦出場を懸け、平野美宇選手とデッドヒートを繰り広げている。


石川選手は粘り強いラリーから得点につなげていくプレースタイルが特徴だ。年々高速化する卓球界のトレンドに対応しながら、中国勢に対抗しようと先行型のスタイルも積極的に取り入れた。日本卓球界をけん引する存在として、世界と戦い続けている。


付いた異名は「愛ちゃん2世」 現在は“引っ張る存在“としてプレー


(c)Getty Images


石川選手にとって先輩かつ憧れの存在であり、ともにオリンピックを戦った「盟友」に、18年に引退を発表した福原愛さんがいる。


福原さんといえば、幼い頃から「愛ちゃん」の愛称で注目を集め、現在の卓球ブームの火付け役となった選手だ。福原さんの後に続いて子供時代から活躍していた石川選手は、福原さんを継ぐ存在だと言われてきた


子供時代はライバルとして切磋琢磨し、オリンピックではチームの仲間として共にメダルを獲得。福原さんが引退を発表したときには、石川選手は寂しさを口にしつつ、日本代表で事実上最年長となる自覚を持ってプレーすると誓っていた


そんな彼女は現在26歳。五輪出場が確定的となった伊藤美誠選手や、個人戦出場権を争う平野美宇選手とは8学年の差がある。団体も含めた五輪出場枠は3人。伊藤、平野両選手と五輪に出場することとなれば石川選手がチームを引っ張ることとなるだろう。


国内外に多くのファン 学生時代のエピソード


(c)Getty Images


試合中はクールな表情を見せるが、そこを離れれば穏やかな笑顔が印象的な石川選手。日本はもとより中国などにも多くのファンを抱える。


人気を集める理由のひとつは誠実さ。学生時代にはこんなエピソードがある。


学生時代から中国遠征が多かった石川選手は、学校の宿題を遠征先の中国に忘れてきてしまったと正直に担任へ報告した。担任は当時を振り返って苦笑いしている。


しかしそれだけで終わらなかった。数カ月後に再び中国遠征から戻ると、担任に例の宿題をきちんと渡したそうだ。


中国版Twitterのフォロワーは35万人 映画出演経験も


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石川選手はインタビューや対談などのほかにバラエティ番組にも多数出演しており、卓球に詳しくない層からも人気を集める存在だ。卓球をテーマにした映画『ミックス。』(2017)にも本人役で登場。舞台あいさつでは主演の新垣結衣さんと「卓球対決」を繰り広げ、映画の宣伝で新垣さんが出演したバラエティ番組にサプライズ出演したこともあった。


また、SNSやオフィシャルサイトを通じた発信も注目を集めている。特に中国版Twitterといわれる「ウェイボー」を開設すると中国国内で話題を呼び、数日でフォロワー数は万単位に。19年12月現在は35万人以上のフォロワーを抱える


石川選手は女子レスリングの伊調馨選手や歌手の倖田來未さんら、競技やジャンルを超えて多くの著名人と交流を持っている。2016年にはアーティストのYOSHIKIさんが伊調選手、石川選手、元ロッテのボビー・バレンタイン監督を交えた豪華な4ショット写真を公開して話題となった。




メディアやSNSでは親しみやすい素顔を見せる。その人気は幅広く浸透し、今年10月のブライダル会社のアンケートでは、「結婚したい女性アスリート」で水泳の池江璃花子選手、体操の畠山愛理選手と並び2位に輝いている。


3度目の五輪出場なるか


(c)Getty Images


伊藤、平野両選手ら若手の選手が続々と頭角を現していく中、石川選手はその先頭に立って日本卓球界をリードし続けてきた


プレイ中は厳しい表情を見せることもあるが、コートを出ると謙虚で自然体なキャラクターを見せ、多くのファンを魅了する石川選手。五輪代表は20年1月までに決定する。3度目の五輪出場を果たせるのか、注目を集める。


参考:https://www.nikkansports.com/olympic/rio2016/table-tennis/news/1696407.html


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