『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』で大会史上初の3連覇を目指しながら、準決勝で敗れてしまったニュージーランド代表(オールブラックス)。
夢の終わりは最強軍団にも大きなショックをもたらしたようだ。ウェールズとの3位決定戦前に臨んだ会見で、オールブラックスのデイン・コールズ選手が涙を流した。
WATCH | The All Blacks penultimate press conference of #RWC2019 brought out plenty of emotion as players reflected on the tournament and looked ahead to the final match against Wales on Friday.#NZLvWAL #BACKBLACK pic.twitter.com/TCa5neqRNe
— All Blacks (@AllBlacks) October 30, 2019
家族に日本でW杯に出場する姿を見せられたのは素晴らしいこと
準々決勝のアイルランド戦で46-14の完勝を収めたあと、やはりオールブラックスこそ優勝の本命かと期待する声が盛り上がった。
しかし、準決勝ではイングランドの堅固なディフェンスに阻まれ、予選プールから平均50得点してきた攻撃が機能しない。1トライに抑えられたオールブラックスは7-19で敗れた。
会見で「今週は家族の支えに助けられたか」と質問され、コールズ選手は目に涙を浮かべながら「家族がそばにいてとても良かったです」と答えた。
「すみません。泣くつもりはありませんでした。イングランド戦の結果は明らかにガッカリするものでしたが、その体験をみんなと共有できたのは良いことでした」
大会期間中にコールズ選手の両親と妻子は東京に滞在していた。
「一番大きいのは人生経験だと思います。私は15歳まで海外に行ったことがありませんでした。そして、私の両親がここにいるのはとても楽しかったです。彼らはカピティ出身の普通の人々ですが、息子が日本でW杯に出場するのを見ることができました。その経験を共有できたことは素晴らしいです」
準決勝敗退で「打ちひしがれた」が3位決定戦に向け再スタート
オールブラックスには今大会で代表を退くベテラン選手たちがいる。
主将のキーラン・リード選手、ライアン・クロッティ選手、ベン・スミス選手、マット・トッド選手は代表引退を表明している。
ソニー・ビル・ウィリアムズ選手も今大会を最後に15人制から退き、13人制ラグビーに復帰するのではとの報道が出ている。
彼らの花道を飾れなかったことに、チーム全体が「打ちひしがれていた」とコールズ選手。
それでも現在はウェールズとの3位決定を制するため準備している。