柴田隆一、瀬戸優佳による「勝ち飯教室」 キーワードは「5つの輪」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

柴田隆一、瀬戸優佳による「勝ち飯教室」 キーワードは「5つの輪」

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柴田隆一、瀬戸優佳による「勝ち飯教室」 キーワードは「5つの輪」
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2019年10月14日(月)味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた「スポーツ祭り2019」内にて、がんばる人のチカラになるごはん「勝ち飯」教室が行われた。


講師は「勝ち飯」契約管理栄養士で、元競泳日本代表の柴田隆一さんと、「勝ち飯」マイスターで元飛込日本代表の瀬戸優佳さん。


瀬戸さんは競泳の瀬戸大也選手の妻であり、食事でアスリートを支えている。スポーツをする子どもはもちろん、家族にとっても有益な情報を提供する場になった。


「勝ち飯」に必要な“5つの輪”


勝ち飯教室の前半は柴田隆一さんの講演からスタート。まず、これから勝ち飯について学ぶ参加者たちに、勝ち飯への考え方を説明してくれた


柴田:「勝ち飯は、代表選手のサポートから生まれているものだから、『私は代表選手じゃありません』『日の丸を背負っていません』と思っているかもしれません。だけど、勝ち飯は何かに向かってがんばっている人のチカラになるご飯。受験生、子育てをしているお母さん、新社会人など、全てのがんばっている人をサポートするために広げていければ」


そして、勝ち飯の定義である「食事と補食」についてはこう語る。


柴田:「“5つの輪”を意識した『食事』と、食事だけではとりきれない栄養を補うための『補食』で成り立つのが『勝ち飯』です。まず“5つの輪”とは、主食、主菜、副菜、汁物、乳製品のお皿を5つ揃えること。普段の食事からそれを意識することが大切で、そうすると自然とバランスのいい食事ができます」


柴田:「次に補食ですが、どのタイミングで何をとるかが大切です。僕も現役のときに、練習前にアミノ酸のサプリメントを活用していました。練習の前に飲むのか、後に飲むのか。自分に今、何が必要なのかをしっかりと考えて選びましょう


食事と補食で勝ち飯は成り立つ、と教えてくれた柴田さん。参加者たちとコミュニケーションを取りながらの進行で、会場は明るい雰囲気に包まれていた。


瀬戸優佳は「勝ち飯」で瀬戸大也をサポート


勝ち飯教室の後半は、瀬戸優佳さんによるトーク。実際に瀬戸大也選手をサポートする立場からの実体験に、参加者たちも真剣に耳を傾ける


瀬戸:「(勝ち飯に)取り組む前は、『アスリートのためのご飯だから、体調管理のためにもしっかり作らないと』と自分にプレッシャーをかけてしまって、たくさん作っていたんです。そうすると主菜ばかりになって、栄養が偏ってしまって……」


瀬戸:「大皿への盛り付けから一人分ずつ盛るように変えて、一週間の献立を作ったことで、しっかりと“5つの輪”が揃っていることを確認できました」


瀬戸:「盛り付けを一人分ずつに変えたことで、何をどれくらい食べて、何を残したのかを作り手側が考えられるようになりました。また、本人も何が苦手なのか理解するようになって、食に興味を持ちはじめましたね」


また、朝の忙しい時間帯に役に立つ「勝ち飯時短方法」も教えてくれた。


瀬戸:「食材を冷凍するのがすごくいいと聞いて、実践しています。食材を買ってきて、一気に切って、密封ができる袋にきのこやキャベツなどを全部混ぜてストックしています。忙しい朝に『汁物を作るの面倒くさいな……』と思っても、鍋に放り込むだけで汁物が作れるので、おすすめです」


瀬戸さんが、瀬戸大也選手のために5つの輪が揃った食事内容を考え、実践。瀬戸大也選手も好き嫌いなくなんでも食べる。当たり前のように思えるが、お互いに思いやる気持ちがないと難しいことだ。


お互いに協力する気持ちがあるからこそ、勝ち飯は成り立つのだと感じた。


≪写真・文 吉川真緒≫


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