サッカーの元日本代表で、現在は解説などでも活躍する福田正博さん。
3月30日(土)には東北3県の復興支援活動として、子どもたちの心身すこやかなカラダづくりを応援するプロジェクト「すこやカラダ大作戦」に参加。宮城県東松島市で地元の子どもたちとふれあった。
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「サッカーを通じて、カラダを動かす楽しさを実感してもらいたい。みんなで仲よく、ボールを使って一緒に運動しましょう」と、この日を心待ちにしていた福田さん。
2018年は福島県相馬市で開催され、小学1~3年生の子どもたちら60人とその保護者らが参加。福田さんは今回もゲストアスリートとして東北の子どもたちと対面した。
「すこやカラダ大作戦」では、子どもたちだけでなく、その保護者や地域の指導者とともに、スポーツを通した生活習慣の意識向上や小児肥満の解消を目指す。
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イベントの始めには、福田さんの豪快なシュートが実演された。ハイレベルなパフォーマンスを間近で見た子どもたちは、目を輝かせて歓声をあげ、時に拍手が巻き起こっていた。
「小学校5年生の時にサッカーを始めたんですけど、それまでは野球をやっていて、プロ野球選手になろうと夢を見ていました。引っ越しをして転校した学校にサッカーの先生がいて、いやいやながらやらされました」
子どもたちを前に意外なサッカーとの出会いを告白した福田さん。
「その先生に出会っていなかったらサッカーをしていませんでした。サッカーなんてやりたくありませんでしたよ。いま思えば脅迫ですからね。しかたなくやっていました」と冗談と交えて子どもたちを和ませる。
「現役時代はフォワードでした。点を取るところです。守備するのは大嫌いでした。だから攻撃だけです。点を取ると目立ちますからね。目立たないのは大嫌いです」
「サッカーは自由ですからね」
男の子からは「どうすればうまくなるんですか?」という質問が相次ぐ。
「シュートを決めるためにはたくさん練習してください。サッカーはボールを使います。道具を使うスポーツは技術が必要なのでたくさん練習すること。たくさん練習した人は絶対うまくなります。しっかりとごはんを食べて、いっぱい寝ること。体力がないといっぱい練習できませんから」
現役時代の努力を見せつけることなく、スポーツをやるきっかけを提案する福田さんの優しい気持ちがにじみ出るひとときだった。
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「みんなすごく練習して強くなりましたからね。ボクは練習が嫌いでサッカーやめたんだから」
≪山口和幸≫