3月15日、アメリカのスポーツライターであるフィリップ・ハーシュさんが自身のサイトを更新。世界選手権の結果について予想したコラムを掲載した。
ハーシュさんは世界選手権・男子シングルの予想について「金メダル…羽生結弦選手。銀メダル…ネイサン・チェン選手。銅メダル…宇野昌磨選手」と予想。
しかし、羽生選手の金メダルについては「ただし、不確実性がある」と添えた。
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奇妙な平昌五輪とのリンク
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ハーシュさんは、羽生選手の「不確実性」とはケガの具合だとしている。「もし彼が完全に健康なら、世界選手権3回目の金メダルも取れるだろう」といってのけた。
ハーシュさんが指摘するのは羽生選手の足首。羽生選手は2017年に11月に靭帯を損傷し、その後は治療に専念。ぶっつけ本番の形で挑んだ2018年2月の平昌五輪で見事に金メダルを獲得したことを例にあげている。
奇しくも、2018年11月のロシア杯でケガをして以降、治療に専念し、再びぶっつけ本番で挑む今回の世界選手権は平昌五輪の状況によく似ている。
ハーシュさんは現状の足首不良による調整不足を案じながらも「昨年の再現ができるのなら」という意味で平昌の例を挙げたのだろう。
2年連続無敗で挑む大一番
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しかし、ハーシュさんはその上でチェン選手の活躍も予想している。
「チェン選手は、2017-2018シーズン最大の大会(平昌五輪)も、2018-2019シーズン最大の大会(四大陸選手権)も無敗のまま迎えることになった」と指摘。また、シーズンを経験するごとにパフォーマンスが向上しているともコメントした。
仮にチェン選手が極めて高いレベルのパフォーマンスを発揮した際は、羽生選手が2つ以上ミスすると勝てなくなるだろうとも予想している。
果たしてハーシュさんの予想は的中するのか。注目の世界選手権、男子シングルは3月21日から始まる。
≪参考記事≫