骨肉腫を患いながらも、 様々な形で活躍し続けるアスリートがいる。骨肉腫とは、骨のがんのこと。中学生や高校生などが発症することの多い疾患だ。
今回は、谷真海選手と塚本泰史選手について紹介したい。
トライアスロン・谷真海
谷選手は、トライアスロンを専門とするパラアスリートだ。以前は走り幅跳びを専門としていたが、東京パラリンピック出場のためトライアスロンへ競技転向した。
谷選手が骨肉腫と診断されたのは2001年。大学生の頃だ。2003年には右足ひざ下を切断し、義足になる。その状況の中、彼女へ希望を与えたのがパラリンピックだったという。
走り幅跳び選手としてパラリンピックに3大会連続出場を果たしている谷選手。日本でも屈指のパラアスリートだが、2019年3月現在は、東京オリンピックでの活躍が厳しい状況となっている。
パラリンピックの場合、それぞれの障害レベルに応じてカテゴリーが細かく設定されている。しかし、競技人口の少なさ故に、谷選手の該当するカテゴリーがの競技実施が見送られたのだ。
その後、谷選手は自身よりも障害が軽い人のカテゴリーに参加することを決断。カテゴリー内では不利な状況が続くが、表彰台に向けて前向きに活動する旨のコメントを残している。
元Jリーガー・塚本泰史
塚本さんは、大学卒業後に大宮アルディージャへ入団したJリーガーだった。
塚本さんの右大腿骨に骨肉腫が見つかったのは2010年。出場機会も増えて今後の活躍が期待されていた2年目のシーズンだった。これにより、ピッチから離れることを余儀なくされた。
2018.9.24
— 塚本泰史 (@taishi_2) 2018年9月25日
夢にまで見た舞台にようやく立てました。本当に本当にありがとうございました。でもここがゴールではなく、ここからがまた新たなスタートだと思っています。これからもよろしくお願いします! pic.twitter.com/zbccu0qLYM
その後、塚本さんは2018年の記念OBマッチに出場。大宮アルディージャのOBとしてサポーターに再び勇姿を見せることができた。
2012年には東京マラソンを完走。また、大宮アルディージャのクラブアンバサダーとしても活動しており、病気と戦いながらスポーツの現場で活躍し続けている。