アメリカのフィギュアスケーター、ジェイソン・ブラウン選手。羽生結弦選手や宇野昌磨選手と仲がいいこともあり、日本での知名度も高い。
そんなブラウン選手だが、2019年1月23日から行われていた全米選手権でとんでもないハプニングに見舞われていたことをアメリカメディアの「NBCスポーツ」が伝えている。
ブラウン選手は12月、クロアチアのフィギュアスケート大会「ゴールデンスピン」に参加。
このときに着用した衣装は全米選手権で使う予定だったのだが、大会直前になって、はじめて「クロアチアにそのまま衣装を忘れてきてしまった」ことに気がついたという。
演技開始まであと2時間…
ブラウン選手はクロアチアのホテルに電話し空輸を頼んだものの、すぐに対応できないと難色を示される。また、空輸もスムーズにいかないなど不運が重なり、なかなか衣装が手元に届かなかった。
衣装がクロアチアからウィーン、ウィーンからパリと転々とし、ようやく全米選手権の開催地であるデトロイトに到着したのは競技当日の午前11時。
そして、ブラウン選手の手元に届いたのは午後12時半であった。実に彼がショートプログラムに出場する2時間前。衣装が届かなかった場合、ブラウン選手は黒のタートルネックと黒のパンツで出ることも覚悟していたらしい。
彼は言う。
「自分には全く影響していませんよ。自分が何をしたか気づいた瞬間、コーチのトレーシーにこのことを伝えました。彼女はとても落ち着いていました。そして、たかが衣装だから気にする必要はないわと言ってくれました」
予定通りの衣装で出場できたブラウン選手は、ショートプログラムで圧巻の演技を披露。しかし、その裏でこんなドタバタ劇があったとだれが気づいていただろうか。
2月8日現在、ブラウン選手は四大陸選手権に参加中。トラブルに巻き込まれることなく、素晴らしい演技をしてほしいものだ。
≪参考記事≫
Costume drama: Jason Brown’s apparel odyssey