2月1日、いよいよアジアカップ決勝、日本対カタールがUAEの首都・アブダビで行われる。
日本の相手は、ここまで6戦全勝、16得点0失点と攻守が噛み合っているカタール。それに対し、日本はここまで6戦全勝の、11得点3失点。決勝トーナメントに限ってみれば、未だ無失点と徐々に安定感が増してきた印象だ。
準決勝では、ここ数年アジアでの公式戦39戦無敗を誇っていた最強・イランを相手に3-0で完勝。下馬評は決して高くなかっただけに、これほどの大差がつく試合になると思っていた人は少なかっただろう。
遠藤の代役として期待がかかる塩谷
しかし準決勝では、これまでボランチのポジションで攻守に渡って素晴らしい活躍を見せてきた遠藤航選手が負傷交代。その後の検査で、左太もも裏の負傷が見つかり、決勝戦前の練習も回避しているという。
ただでさえ、ボランチが本職の青山敏弘選手が大会途中に離脱するなど苦しい台所事情だけに、決勝の舞台で代役として期待がかかるのが、塩谷司選手だ。
塩谷選手は、今回のアジアカップの開催国であるUAEのアル・アインというクラブに所属。そのホームスタジアムで行われたグループステージ第3戦のウズベキスタン戦では、貴重な決勝ミドル弾を決め、チームの勝利に貢献した。
UAEメディアも決勝を目前に塩谷の特集を掲載
決勝を目前に控え、UAEメディア「GULF NEWS」も塩谷選手の特集記事を掲載。
記事内では開催国王者として臨んだ昨年のクラブW杯2018決勝で、ヨーロッパの名門レアル・マドリード相手にゴールを挙げたことにも触れている。
しかも、そのゴールを挙げた会場は、今回も決勝が行われる「ザイード・スポーツシティ・スタジアム」。UAEメディアは今回も同様にゴールに期待しているようだ。
アジアカップ期間はヨーロッパで過ごす予定だった
また同メディアによると、塩谷選手は当初の予定としては、アジアカップ期間はヨーロッパで過ごす予定だったという。
「UAEがアジアカップを主催する間、シオタニは当初数日休みを取ってヨーロッパで数日休暇を取る予定でした。しかし、サンフレッチェ広島の元監督(森保一監督)に呼ばれ、負傷した守田英正選手に代わって招集された」
決勝に対する意気込みも掲載
また、最後は塩谷選手の決勝に対する意気込みを紹介。
「最後にザイードスポーツシティスタジアムでプレーしたとき、私はレアル・マドリードに対して得点を記録しました。今回はカタールのような他の手ごわいチームと対戦します。また私が得点することができれば、結果に違いが出ると思っています」
決勝では先発としてフル稼働が求められるであろう塩谷選手。対戦国のカタールはUAEと国交断絶状態にあるだけに、現地のサポーターも味方につけて活躍したいところだ。
≪参考記事≫
https://gulfnews.com/sport/uae-sport/shiotani-keen-to-strike-again-in-abu-dhabi-1.61767694