レアル・マドリードに所属するカリム・ベンゼマ選手と、ユベントスからレンタル移籍でACミランに所属するゴンサロ・イグアイン選手。
2人は1987年生まれで、誕生日もわずか9日違い。ポジションはフォワードで、かつてはレアル・マドリードで激しいポジション争いを繰り広げた両雄だ。改めてこの2人を比較してみよう。
ベンゼマはストライカー兼ゲームメイカー
ベンゼマ選手は1987年12月19日にフランス・リヨン郊外のブロンで生まれる。オリンピック・リヨンはジュニアチーム時代から所属し、2005年にトップチーム昇格。フランス代表に召集され、スター選手に成長した。
2009年オフには、レアル・マドリードに移籍。イグアイン選手とチームメイトになる。その後も広い視野とゲームメイク能力を武器に、アシストもできるFWとして活躍している。
イグアインは得点力に優れるストライカー
ゴンサロ・イグアイン選手は1987年12月10日にフランス・ブレストで生まれ、生後10か月でアルゼンチンへ移住した。フランスとアルゼンチンの2つで国籍を持っている。
リーベル・プレート(アルゼンチン)のユースチームに加入したイグアイン選手は、2005年5月にトップチームデビュー。2007年オフにレアル・マドリードに移籍した。
イグアイン選手はまさに「点取り屋」。レアル・マドリード時代は、センターフォワードに固定されて攻撃の中心を担った。
ポジション争いの結果、イグアインはレアル・マドリードを退団
ベンゼマ選手とイグアイン選手は、2009-10シーズンから3シーズン、レアル・マドリードでポジション争いを繰り広げた。
2011-12シーズンは開幕前からイグアイン選手の調子が上向かず、好調のベンゼマ選手にスタメンを奪われる。そのままポジション争いに敗れるような形になり、イグアイン選手はレアル・マドリードを退団した。
イグアインが残留していた場合は、BBC以上に協力な3トップだったかも
2017-18シーズンまでレアル・マドリードに在籍していたクリスティアーノ・ロナウド選手は、ガレス・ベイル選手、ベンゼマ選手と3トップを形成。
この3トップはBBC(ベンゼマ・ベイルのB、クリスティアーノのC)と呼ばれ、圧倒的な能力を発揮していた。
しかし、もしイグアイン選手が残留していたら、BBC以上に強力な3トップを形成できたかもしれない
得点能力ではイグアイン選手に軍配が上がったが、アシストに関してはベンゼマ選手がイグアイン選手を大きく上回っていると言われる。
仮に、イグアイン選手が現在もレアル・マドリードに所属していれば、ベンゼマ選手やベイル選手と共に、より強力な3トップが出来上がるのではないだろうか。
ベンゼマ選手はアシストもできるし、ベイル選手には足がある。そしてイグアイン選手は、ゴールに対する嗅覚が抜群にある。
多くのマドリディスタが一度は妄想したことがあるであろう布陣は、いつか実現するのだろうか?