秋篠宮同妃両陛下ご臨席のもと、選手団と関係者のみで粛々と行われた結団式とは打って変わり、壮行会は一般客も入場。会場には約5000人が集まった。タレント・小島瑠璃子さん、松岡修造さん、バンクーバー五輪日本代表・小塚崇彦さんらが登場し、全員で応援練習を行うなど、会場が一体となって壮行会を盛り上げた。
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大歓声に包まれて入場した松岡さんは「最初は僕が『頑張れ』と言ったら『ニッポン』と言ってくれなきゃ始まらないんだ」と観客にダメ出し。やり直しで再入場した。2度目の入場では会場が息ぴったりの掛け声をみせ、「最高のスタート!」と小島さんも満足した様子だった。
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大田区立蒲田小学校の生徒約300人による激励メッセージのあと、練習通りに会場全員で選手たちにエールを送った。
壮行会前には #松岡修造 さんの熱い応援指導のもと、日本代表選手団への応援練習が行われました!一体感がすごい…!#平昌五輪壮行会 #平昌五輪 pic.twitter.com/KW3qukk9A4
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2018年1月24日
キッズダンサーのパフォーマンスとともに現れたのは、アーティストのAIさん。会場からは歓声が沸き、『キラキラ』と『ハピネス』の2曲を歌い上げた。
『ハピネス』の際には、客席からステージに降りてきた選手たちと肩を組みながらマイクを向け、ともに歌う姿が見られた。スピードスケート・加藤条治選手は、「めちゃくちゃ楽しかったです!ありがとうございました。たくさん勇気をもらえたので、僕たちもオリンピックで結果を出し、勇気を返したいなと思います」と意気込んだ。
海外遠征中のスキージャンプ・葛西紀明選手に代わって旗手代行を努めた高梨沙羅選手は、「こんなに近くで歌を聞けるなんて思っていなかったので感動しました。会場のみなさんと一緒になれたのでたくさんパワーをいただきました。今度は自分が会場を沸かせられるように頑張ります」と語った。AIさんは、「今終わって倒れそうです。ホッとしました」と、安堵した様子だった。
主将を務めるスピードスケート・小平奈緒選手は、「みなさんからのエールを勇気に変えて、日頃からの厳しいトレーニングの成果を発揮し、ベストパフォーマンスができるよう全力を尽くしたいと思います」と感謝を述べた。
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最後に松岡さんは、「僕からの願いは、ベストを尽くしてほしい、出し尽くしてほしい。できるっていうのは信じるという心が入っている。その思いを感じながら平昌で戦ってください」と熱いエールを送り、会場からは大きな拍手が沸き起こった。