9月25日、そのID野球に革命を起こす製品が登場。スマートフォン向けサービスを提供する株式会社アクロディアが、野球ボールにセンサーを内蔵した『Technical Pitch』を発表した。
ボール本体を投げると、球速、回転数、回転軸、球種、変化量、腕の振りの強さを計測され、Bluetoothでスマートフォンと連動することで投球データの解析を行うことができるIoT製品だ。

ボールを1mほど上に投げることで起動する
硬式ボールは本来、コルクの芯に糸を巻きつけ製造されるが、中心部となる部分にコルクと同等の大きさ、重さのセンサーを内蔵することで、試合球と同じ感覚で投球することが可能となっている。
センサーは、アルプス電気株式会社の協力の元、世界最高峰の9軸センサー(3軸加速度センサー、3軸地磁気センサー、3軸角速度センサー)を使用。世界初の新技術であり、特許も取得済みだという。
『Technical Pitch』は、現役時代は巨人でピッチャーとして優勝に貢献し、引退後はピッチングコーチを務めた中村稔氏の指導の元、投球モーションの解析に力を入れている。構えてからリリースするまでの動き、強さを計測し、投球モーションの違いを確認することができる。この機能により、ストレートと変化球のモーションの違いの改善が期待できる。
製品発表会では、元巨人の宮本和知氏が『Technical Pitch』のデモンストレーションを行った。

「重さもしっとり感もそのままです。ピッチャーとしては何も違和感がない」と絶賛した。
『Technical Pitch』の導入により、すべての投球がデータ化され、“キレのあるボール”“伸びのあるボール”が数値として算出される。成果が確認できることで、具体的な改善点を見つけ、選手のモチベーションアップにつながる。
今後、投手育成に革命を起こすボールになるのではないだろうか。
野球ボールにセンサーを内蔵したIoT製品『TechnicalPitch』が発売されました #宮本和知 氏がデモンストレーションを行いました! pic.twitter.com/xwMCdln9ep
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2017年9月25日