レッドブル・エアレース・ワールド チャンピオンシップ2017シーズンの第7戦決勝が9月17日夜、ドイツのラウジッツで行われ、アジア人唯一のマスタークラス・パイロットである室屋義秀選手が今シーズン3度目の優勝。この結果、総合順位は2位に急浮上した。室屋選手は、第5戦カザン(ロシア)での「Round of 14」で敗退したものの、第6戦のポルト(ポルトガル)では6位につけて5ポイントを獲得。これまで総合4位に付けていた。17日のレース決勝では、1戦目の8人勝ち抜き「Round of 14」を慎重なフライトで通過したと思うと、次の4人勝ち抜き「Round of 8」では一転して鋭いフライトで総合得点3ポイント差のカービー・チャンブリスを退け、第4戦ブタペスト(ハンガリー)大会以来となる最終の「Final 4」に進出を果たした。室屋選手はその「Final 4」でも切れ味のあるフライトを見せて50秒451の好タイムをマーク。この後、室屋選手と10ポイント差の総合1位となっているマルティン・ソンカ選手のタイムが気になったが、室屋選手のタイムを更新することができず3位に終わった。これによって、室屋選手は今シーズン3度目の優勝を手に入れて15ポイントを獲得。総合ポイントは59にまで伸ばすこととなり、総合2位の成績で10月14日、15日にアメリカ・インディアナポリスで行われる最終戦に挑む。インディアナポリスは、今年5月に行われた「インディ500」で日本人ドライバーとして初めて佐藤琢磨選手が優勝を飾った場所。室屋選手は千葉大会でのインタビューで「最終戦が同じインディで行われるので、自分も同じ場所で優勝を飾れれば嬉しい」と語っていたが、その夢が叶うか。インディアナポリスでの室屋選手の活躍に期待したい。