サッカーアルゼンチン代表が崖っぷちに立たされている。ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選が各地で行われ、アルゼンチンは8月31日に敵地でウルグアイと、9月5日に本拠地でベネズエラと対戦して2試合とも引き分けた。
予選突破の当落線上にあるアルゼンチンはとにかく勝つしかない状況。ウルグアイとのアウェイゲームを0-0で引き分けたあと、ホームではすでに敗退が決まっている最下位のベネズエラと対戦した。
しかし勝ち点3が必要な試合で先制を許し、頼みのリオネル・メッシは激しいマークに遭い不発。後半なんとか追いつき1-1の引き分けに持ち込んだが、アルゼンチンは大陸間プレーオフ圏内の5位と低迷。国内からは強い批判の声が上がっている。
2試合とも不発に終わったことで矢面に立たされているメッシだが、ホルヘ・サンパオリ監督は「必死に頑張ってくれたと思う」とエースを擁護した。
「間違いなくアルゼンチンの全員が勝利への努力と決意を見せていた。本当に良いチャンスも生み出せていた。そのうちひとつを決められていれば試合は別の展開になっていただろう」
前半は多くのチャンスを作り試合を優位に進められたとサンパオリ監督。だが後半の立ち上がりに失点したことで、以後は難しい流れになってしまったと悔やむ。
「だがメッシは最高の選手だった。心配なのはチームとして彼の存在を生かせなかったことだ。あれほど大きな存在である選手がいて、彼が生み出す者を生かせないのは今後に向けて改善が必要だ」
《岩藤健》
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