JR西日本は8月31日、主に関西地区の公共交通事業者が導入しているICカード「PiTaPa」による後払い(ポストペイ)サービスを導入すると発表した。ICOCAの近畿エリアで2018年秋から始める。
JR西日本のICカード「ICOCA」は、先払い(プリペイド)方式を採用している。あらかじめカードにお金を入金(チャージ)しておき、列車やバスの利用時にはチャージ金額から利用金額を引き去る。SuicaやPASMOなど他の交通系ICカードもプリペイド方式が多い。
一方、PiTaPaはポストペイ方式を採用。鉄道やバスの運賃は利用時ではなく、カードに関連付けられた銀行口座やクレジットカードで後から決済される。
PiTaPaは交通系ICカードの全国相互利用サービスに対応しているが、PiTaPa以外のICカードエリアはポストペイに対応していないことが多い。このため、PiTaPaカードをPiTaPaのエリア外で利用する場合は事前にチャージしておく必要がある。JR西日本のICOCAエリアでPiTaPaカードを利用する場合も同じだ。
JR西日本とPiTaPaを管理するスルッとKANSAI協議会は2009年11月、「ICカード乗車券を活用した連携実現に向けた合意書」を締結。この合意の一環として、JR西日本はPiTaPaのポストペイに対応することにした。JR西日本とスルッとKANSAI協議会は「ポストペイならではの運賃割引サービス」も適用するとしている。
《草町義和@レスポンス》
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