「阪神園芸」
8月8日、台風が迫り来る第1日の第2試合(済美 対 東筑)は4回裏、激しく降り出した雨のため一時中断となった。1時間後、変わり果てたグラウンドに颯爽と現れたのが、阪神園芸だった。BS朝日は阪神園芸によるグラウンド整備の様子をそのまま中継し、Twitterでは一時トレンドに入るほどの盛り上がりをみせた。
現在、阪神園芸さんが試合再開にむけてグラウンド整備を行っております!#甲子園 #高校野球 #阪神園芸 pic.twitter.com/qqhXuI8H8h
— 【公式】阪神甲子園球場 (@enjoy_koshien) 2017年8月8日
阪神園芸さん今年も仕上げてきたなぁ。芸術作品だわ(うっとり
— くまねこ (@kumanekopochi) 2017年8月8日
今や高校野球の名物となっている「阪神園芸」とは、一体どんな会社なのだろうか。調べていると、昨年の秋の求人情報を発見した。
ただグラウンドを平らにするだけが仕事ではない。降水確率が高い日は固めに整備したり、乾燥しやすい季節は水もちの良い黒土を多めに配合するなど、天候に臨機応変に対応することが必要になるという。試合中はバックヤードからボールの跳ね方や選手の動きを見て、整備の方法や手順の打ち合わせを行い、5回終了時に整備に向かう。
プロ野球のオフシーズンは、グラウンドの土の掘り起こしや、芝生の張り替えなど、一年中作業が尽きない。教育体制の欄には以下のような記載があった。
『整備の技・ノウハウを身につけるためには、実践あるのみです。入社後は早速グラウンドに立ち、トンボがけやトラクターの運転にチャレンジしましょう。トンボがけといっても、平坦にならせるようになるまでは2~3年を見込んでいます(トラクターの運転は数週間で習得可能)。また、名物となっている水まきも、高水圧のホースを自在に扱えるようになるまでは訓練が必須。10年やって一人前。そんな世界です。』
トンボがけ3年、ホース10年。筆者も高校時代ソフトボール部に所属していた時には、グラウンド整備について厳しく指導された。グラウンド整備の甘さから出たイレギュラーが、大きな怪我に繋がったり、試合の流れを変えたこともある。
試合の鍵は、球場を支えるグラウンドキーパーも握っている。
阪神園芸さんは水まきも芸術的 pic.twitter.com/UsbNXJvqp9
— うえぽん (@uepon1975) 2017年8月12日
阪神園芸勝利! pic.twitter.com/umL4xXsRTH
— Taka (@Taka_7130) 2017年8月17日