すみだ水族館では、クラゲの拍動を可視化し、リズミカルな動きを2次元オブジェクトで観察できるコーナーが、4月29日から一般公開される。
ミズクラゲの拍動を感じる新展示「ワンダークラゲ」だ。同館は、29日から一般公開されるのにあわせ、25日にメディアに先行公開された。
クラゲの拍動は、傘を開いたり閉じたりする動きで、そのリズムは「クラゲの健康状態を把握する重要なバロメーター」という。

小さなクラゲは早いリズム、大きく成長するとゆったりとしたリズムの拍動を繰り返す。「生まれてすぐは100回前後、20日経つと70回、大人になると20回ほどになる」(同館)。
今回新設されるワンダークラゲは、この拍動をカメラでトラッキング(追跡)し、そのリズムを可視化。クラゲを模したオブジェクトでその動きを2次元表示するというもの。「プログラムは、オリジナルで開発した」と同館。そのオブジェクトの動きは、人間の心臓の動きにも似ている。
また、幅約4メートルの大型クラゲ水槽には、約370匹のクラゲがゆらゆら。ミズクラゲの動きを解析した人工的映像を水槽の奥に照射し、リアルなクラゲの動きとその拍動がわかるような映像がコラボレーション。
「拍動を感じる映像と鼓動のようなリズム音が相まって、命のリズムに浸れる。その浮遊感を体験してみて」とも話していた。
