アーセナルは昨シーズンまで20年間、イングランド・プレミアリーグでトップ4を守り続けていた。それが当たり前のことになってしまったため、いつしかサポーターはトップ4入りに達成感を覚えなくなった。定位置は守れても優勝できないじゃないかと不平を言う。
だが今シーズンのアーセナルは、その定位置すら失おうとしている。28試合終わって勝ち点51の6位。他チームより残り試合が多いとは言え、4位のマンチェスター・シティまでは7ポイント差ある。
就任初年度の1996-97シーズンから4位以上を続けてきたアーセン・ベンゲル監督は、人々がようやくトップ4を守り続けることの難しさに気がついてくれたと語る。
「もちろん私は20年間、4位以内を達成してきた。何でもないようなことに見えていたが突然重要視され始めている。見た目ほど簡単なことではないことに人々が気がついてくれたのは嬉しい。グアルディオラも先日言っていたが、イングランドで4位以内に入るのはひとつのトロフィーのようなものだ。それだけ難しい。いままで思われていたほど簡単ではないということを、人々が突然のように認識してくれたことは嬉しい」
残り試合での逆転トップ4入りの可能性を「手強い挑戦ではあるが、完璧に可能なことでもあると思う」と語るベンゲル監督。今シーズンもUEFAチャンピオンズリーグ出場権を守れるか。
《岩藤健》
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