東京・芝公園の東京プリンスホテルは、誕生から53年を迎えるにあたり、耐震補強を含めたリニューアルを実施。客室はクラブフロア・アッパーフロア・一般フロアの3カテゴリーに分け、クラブフロア宿泊者には専用クラブラウンジを新設した。
レストランは内装を一新し、ブッフェダイニング形式の「ブッフェレストラン ポルト」に。東京タワーを見上げながら食を楽しめるテラス席「カフェ&バー タワービューテラス」も新設した。
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デザインコンセプトは「CLASSICAL ELEGANCE 豊かな滞在」。同ホテル石川学総支配人は、「1960年代の東京をインスパイア。先人たちへの敬意を払い、華やかで活気にあふれた時代を生きた淑女に思いを馳せるイメージ」と話していた。
「1964年の東京オリンピックとともに誕生したこのホテルは、あの時代の輝かしい華やかさと上品で優美な時代性を感じられる雰囲気を空間に落とし込んだ」
デザインはA.N.Dクリエイティブディレクターの小坂竜氏。「日本の観光発展とともに世界各国からゲストを迎えてきた伝統と、従来のクラシカルな空間を継承しつつ、華やかで遊び心のある空間を演出した」という。
最初に目にするロビーは、ウォームグレイとカーマインを基調としたハイコントラストな空間に。モダンな西洋的装飾とファブリックアートでクラシックエレガンスを演出している。また、「芝公園の緑と東京タワーを独占できる」というタワービューテラスは、バーカウンターを置き、刻々と変わる東京タワーとその周辺の景色を楽しめる。
オープニングセレモニーには、西武HD後藤社長、プリンスホテル赤坂社長のほか、同ホテル武井久昌専務執行役員、武井雅昭港区長らが登壇。ホテル壁面に「REBORN 2017」というプロジェクションマッピングが映し出され、登壇者たちが桜の花を壁面に擬似的に咲かせるといったパフォーマンスを披露した。
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