池田理代子の代表作「ベルサイユのばら」は、フランス革命期の史実をもとに描かれたフィクション作品で、1972~1973年に「週刊マーガレット」(集英社)で連載され、少女漫画の傑作のひとつといわれている。1979年には日本テレビ系列でアニメ化された。
同イベントでは、池田理代子プロダクション公認でこのイベントのために書き下ろしたオリジナルトリックアート作品が5つ展示され、作品といっしょに写真撮影などが楽しめるというもの。
今回、トリックアートなどを展開する横浜大世界が、ベルばら作品と組んだ理由は、「ベルばら45周年というメモリアルイヤーをむかえること、これまで錯視錯覚アートと同作品がコラボレートしたことがないことから、オンリーワンの展覧会として池田理代子プロダクションに監修を依頼した」という。
横浜大世界は、「池田理代子プロダクションの公認を得て、同作品がトリックアートとして展開するのは世界初。すべてがこの展覧会のための書き下ろし、手描きでつくってもらったものがベース。ほかでは見られない唯一無二のオリジナル作品を体感できる」と話していた。
横浜大世界・出原洋介館長は「今回のコラボにあたり、ベルばら全10巻を5回も読み直した。男性も夢中になるほどのストーリーと圧倒される世界観で、今回の池田理代子プロダクションにコラボをお願いした」と語る。それでは、このコラボ展覧会の作品をひとつずつ見ていこう。
◆アンドレの壁ドン
床面と壁面にアンドレが描かれ、「憧れのアンドレに壁ドンしてもらっている雰囲気になれる」という作品。ベルサイユ宮殿の庭園の片隅で夕暮れ時に壁ドン…という設定。「撮影してあげる人は、床から110cmの高さで撮ってあげると、リアル感が出る」という。
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◆オスカル!手のひらで転がして!
男装の麗人「オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」が床面と壁面に描かれ、オスカルの手のひらにのるような写真が撮れる。アナモルフォーシスの手法でつくられ、ある1点の地点から見ると、ほんとうに手のひらにのっているように見える(写真は身体を張ってトライする出原館長)。
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◆マリー・アントワネット様のお声がけ◆
マリー・アントワネットが語る吹き出しを楽しむ作品。ボタンを押すと、有名セリフやパロディワードが飛び出す。作品の宮廷内でマリー・アントワネットに声をかけてもらうことが、当時のベルサイユでは重要なことだった。
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◆見つめて!イケメンヒーロー三銃士
アンドレ、フェルゼン、ジェローデルのイケメン3人衆がそろって登場。観覧者が動いても、その瞳が追ってくるという仕掛けで、常に見つめられているような気分になる。「3人とも身長が190cm強と推測されているので、写真を撮る場合は作品から50cmほど下がって撮るとサイズ感があう」という。
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◆名シーン オスカル、バスティーユへ!
ベルばらのクライマックス「バスティーユ襲撃」に出征する場面を描いた作品。投影法を使い、騎馬とオスカルが額から飛び出して見えるような錯視に。「みんなで『オーッ』と拳をあげて写真を撮ってみて」と。
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期間限定「ベルばらの部屋」は横浜大世界5階 アートリックミュージアムで3月18日から9月18日まで開催。2階の笑顔変身写真館では、オスカルやマリー・アントワネットの衣装を着て記念撮影もできる。出原館長は「男女カップルや友だち同士、家族で、この世界初のトリックアートを体感してみて」と話していた。