『報告』と題されたブログで清武は、「サッカー選手として、自分はどうあるべきか。それを考えた時に、スペインで挑戦し続けたい、このチームでポジションを勝ち取りたい。そう思っていました」と胸の内を吐露。強力なライバルが多いセビージャの中盤で、彼らとポジションを争いたい気持ちが個人的にはあった。
その清武をセレッソ復帰に向かわせたのは、日本代表としての立場と責任感だった。
「ただ今年のワールドカップ予選、来年のワールドカップ本戦を考えた時に、いろいろな感情がある中、日本での環境からチャレンジをしていくべきなのでは?と強く感じました」
現在の日本代表には欧州でプレーする選手たち、いわゆる『海外組』がクラブで十分な出場機会を得られず、試合勘が鈍っているとの心配がある。
2016年11月に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選サウジアラビア戦後、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も、「もっと頻繁にプレーしなさい。試合に出られるクラブに行きなさい」とクラブで出場機会がない選手たちに向けコメントしていた。
「ここ数か月自分自身の中で本当に悩みました。自分のとって人生を決める決断だったかもしれません。ただ僕の決断なので、誰に何をいわれようが自信をもって前に進みます」
セレッソがあったから海外や日本代表でもプレーできたと感謝する清武。古巣復帰は挑戦の終わりではなく、新たなチャレンジと位置づけている。
「このチームを優勝させるくらいの気持ちで日本に帰り、セレッソから日本代表としてチャレンジしたいと思っています」
清武弘嗣 ブログを更新しました。 『報告』https://t.co/qaJmA6mlxI#清武弘嗣#アメブロ
— 清武弘嗣/Kiyotake (@Hiro_kiyotake) 2017年2月1日
この日のブログには清武の決断を後押しする、「これからの活躍を楽しみにしています」「来年のW杯を日本からチャレンジ!っていう言葉を見れた… 応援に戸惑いなし」「お帰り、キヨ!また一緒に闘おうぜ!!」「キヨ、がんばれ!めいっぱい背中押すで!!」「周囲がなんていおうと海外で得たものがあるのなら清武の財産です。キヨが決断したのならセレッソで頑張って欲しい!」「わたしたちサポーターは清武選手が悩んで悩み抜いた末の決断を全力で応援するだけです!」などの声が寄せられている。