3年ぶりの全豪オープンベスト4進出を目指したナダル。その前に立ちはだかったのは第3シードのラオニッチだった。第1シードのアンディ・マレー、第2シードのノバク・ジョコビッチが敗退したため、勝ち残った選手の中では最もシード順の高い選手になる。
第1セットはビッグサーバーのラオニッチがサービスゲームをキープし、ナダルも譲らない展開が続く。だが一進一退の攻防で先にブレークしたのはナダル。そのままセットを奪う。
第2セットでナダルはセットポイントを握られるも、気が逸ったかラオニッチがダブルフォルト。窮地を脱したナダルがタイブレークでセットを奪う。
第3セットもナダルの勢いは衰えず、マッチポイントを握ると一回で取り切った。
長くケガとの戦いに苦しんできたナダル。グランドスラムでのベスト4進出は優勝した2014年の全仏オープン以来。試合後のインタビューで「自分を疑ったことはなかったですか?」と聞かれたナダルは、「それは普通のことだよ。僕は勝ってるときだって疑いの気持ちを持っているんだ。それがあるからこそもっと練習しようと思える。だけど、こういう瞬間があるから頑張れるんだ」と答えている。
準決勝で対戦する第15シードのグリゴール・ディミトロフについては、「グリゴールは素晴らしい選手。彼が次のトッププレーヤーだと多くの人が思っていた。今シーズンの彼は素晴らしいスタートを切っている。彼は非常に良いプレーをしているし、とても自信があるだろう。タフな試合になるはずだ。僕は自分のベストなテニスをする必要があるだろうね」と話した。
A 50th #AusOpen win for @RafaelNadal and our men's semifinal line-up is set https://t.co/WomyZJgn4Y
— #AusOpen (@AustralianOpen) 2017年1月25日
この試合で全豪オープンの通算勝利数を50としたナダル。完全復活を予感させる勝利にファンからは、「これはフェデラー対ナダルあるな」「ナダル勝っちゃったよ。ベスト4だよ」「ナダルも帰ってきた!」「ナダル強すぎるでしょ!!」「2009年以来のフェデラー対ナダルにより決勝が見たい」との声が寄せられている。