●宮本恒靖&松木安太郎の熱談!サッカー日本代表が抱える現実…鼓舞、年齢、起用
松木:まずリーガ・エスパニョーラって、なかなかいい試合ができないというイメージがあるよね。2010年のワールドカップで初めてスペイン勢が優勝しているけど、ストライカーの試行錯誤などがあって、いまがあるというのは間違いない。日本も相当、これからいろんな荒波を超えなければならないという意味では共通しているよね。
宮本:うーん、はい。
松木:スペインリーグに日本人選手も挑戦しているけど、なかなかうまくいかない。成功率も低い。どこか独特の「あなたひとりでやってみなさい」という空気がある。
一方でブンデスリーガで活躍している日本人は、いいプレーしているよね。ドイツはそういうところ。ブラジルもそう。みんなで協力しあうというカタチがある。そういう地では日本人は活躍できる。スペインは「ひとりでやってみろ」という空気がね。
セビージャの清武(弘嗣)は、パスを出すとサポートがこなかったりする。これからはもっとセビージャのサッカー、セビージャのやり方を身につけていけばいいんじゃないかな。闘牛の精神ですよね。またエイバルの乾(貴士)はすばらしいプレーを見せてくれた。彼の良さは、まさにスペインという感じ。
宮本:個人の力が試されてますよね。クラブから愛されていているという部分もありますが。
松木:ヘルタ・ベルリンの原口(元気)なんか、ドイツ行ってからものすごい力強くなったよね。ハートフルなところとディフェンスの強さが欧州に行くと伸びるなあと。
宮本:小さなクラブがスペインのビッグ3を倒せるポイントってどこだと思いますか?
松木:戦術や戦略の違いはあっても、恥ずかしくない戦いをしているチームが強いと感じる。そういうチームは上位チームをやっつける可能性を持っている。
宮本:ベタ引きするチームを相手に、極端にポジションを変えたり。
松木:そう。そういう意味では、選手の顔を見ずに戦術や戦略を変えるというのがいまのJリーグかもしれない。うちのチームはこうだからって、ガラッと変える戦術ができるチームがもっと出てきてほしいよね。
宮本:攻撃に特化したチームも存在しないというのも残念。戦術がないとも思える。魅力的なサッカー、多彩な展開をもっと見たいですよね。
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この公開で収録された番組『宮本恒靖VS松木安太郎 クラシコ直前対談!』は12月3日にオンエア済みだが、WOWOWでは今後リーガ・エスパニョーラ2016-2017シーズンの毎節最大5試合を生中継していく。
【リーガ第15節 放送カード】
— WOWOWサッカー (@wowow_liga) 2016年12月8日
オサスナvsバルセロナ
レアル・マドリードvsデポルティーボ
セルタvsセビージャ
エイバルvsアラベス
ビジャレアルvsアトレティコ・マドリード
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