ブラジル選手を乗せた飛行機の墜落事故、サッカー界から悲しみの声 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ブラジル選手を乗せた飛行機の墜落事故、サッカー界から悲しみの声

スポーツ 短信
サッカーのブラジル1部シャペコエンセの選手らを乗せた飛行機が墜落。悲しむファン(2016年11月29日)
  • サッカーのブラジル1部シャペコエンセの選手らを乗せた飛行機が墜落。悲しむファン(2016年11月29日)
  • サッカーのブラジル1部シャペコエンセの選手らを乗せた飛行機が墜落。ハル・シティ対ニューカッスル・ユナイテッドの試合前に黙祷が行われた(2016年11月29日)
サッカーのブラジル1部シャペコエンセの選手、首脳陣らを乗せた飛行機が11月28日、コロンビアで墜落した。衝撃的な事件にサッカー界からも多くのコメントが寄せられている。

30日にCyDレオネサとスペイン国王杯4回戦で対戦するレアル・マドリード。前日会見に出席したジネディーヌ・ジダン監督は、「会見を始める前に私とクラブから、コロンビアでの事故の遺族や友人たちにサポートの思いを伝えたいと思う」と切り出した。

「もちろんシャペコエンセのクラブと、すべてのサポーターに対してもだ。我々は今回のことを本当に悲しく思っている」

バルセロナのルイス・エンリケ監督も、「とんでもない悲劇だ」とコメント。事故原因の究明を求めた。

「安全対策が十分に取られていたか徹底した調査を行うことが絶対に必要だ。スポーツだけに関する状況ではなく、家族やすべての人々に関わることだ。大きなショックを受けている。同業者なのでショックはさらに大きい。我々全員が深い悲しみに沈んでおり、心からの哀悼の意を伝えたいと思っている」

ハル・シティ対ニューカッスル・ユナイテッドの試合前には黙祷が行われた
(c) Getty Images

サッカー界では過去にも1949年に起きた『スペルガの悲劇』、1958年に起きた『ミュンヘンの悲劇』と呼ばれる飛行機事故で選手や関係者が犠牲になった。

■スペルガの悲劇

イタリア・トリノ郊外の通称「スペルガの丘」で起きた飛行機事故。イタリア代表10名を抱え、セリエA5連覇目前だったACトリノの選手たちを乗せた飛行機が墜落。一度にトップチームを失ったトリノは2部降格も経験、再びリーグを制覇するには27年かかった。

■ミュンヘンの悲劇

1958年2月にドイツ・ミュンヘンで起きた飛行機事故。欧州チャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)に参加していたマンチェスター・ユナイテッドの選手が犠牲になる。

事故で8名の選手を失ったマンチェスターUだが10年後の1968年、重傷を負いながらも奇跡的に生還したマット・バスビー監督、精神的な痛手を乗り越えたボビー・チャールトンを中心に、イングランドのクラブとして初のチャンピオンズカップ制覇を成し遂げた。
《岩藤健》

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