伊調選手は賞状と盾、記念の帯を受け取り「実感することができて、身の引き締まる思いです」と語る。西陣織の帯には、「金色と水色が多いので、どんな着物にあわせられるか楽しみ」と笑みを浮かべた。
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伊調馨選手が国民栄誉賞を受賞
2020年東京五輪での活躍も期待されるが、「4年は長い。覚悟を決めてからでないと決められない」と話す。だがレスリングについては「やり残したことばかり。まだまだ追求していきたい」と意欲的だ。
自身の今後を模索しており、「いろんな選択肢を考え中。自分の知らない選択肢もたくさんあるなかで、自分に何ができるか。レスリングも含めて少しずつ考えたい。自分自身も進歩していければ」と将来を思っている。
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五輪四連覇を達成した伊調選手 (c) Getty Images
伊調選手の理想の女性像は母だという。「母が私を生んでくれて、育ててくれたから世界初の女性になれた。世界初の女性として、日本人の女性としてこれから立派に生きていけたらいい」と語る。
カナダに留学経験もある伊調選手。金メダリストとして、日本人として、誇りを持って世界にさまざまなことを発信していきたいようだ。