カブスが大逆転で地区シリーズ突破…ジャイアンツは継投失敗でパニック | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

カブスが大逆転で地区シリーズ突破…ジャイアンツは継投失敗でパニック

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シカゴ・カブスが大逆転で地区シリーズ突破(2016年10月11日)
  • シカゴ・カブスが大逆転で地区シリーズ突破(2016年10月11日)
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シカゴ・カブスは10月11日、サンフランシスコ・ジャイアンツとの地区シリーズ第4戦を行い、6-5で勝利した。九回に3点差を跳ね返したカブスが3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ行きを決めている。

2勝1敗で迎えた敵地での第4戦、勝てば勝ち抜けが決まる試合だったがカブスは2-5とリードされて最終回を迎えた。だが、ここでジャイアンツ側に勝負を分ける、判断ミスがあった。8回2安打、2失点(自責1)と好投を続けてきた先発のマット・ムーアに代えて、ブルース・ボウチー監督が送り出したのはクローザーのセルジオ・ロモではなく、デレク・ローだった。

前日の試合でジャイアンツは九回にロモがクリス・ブライアントに同点2ランを浴び、延長十三回まで続く5時間超の試合を戦っていた。最終的にはサヨナラ勝ちで一矢報いたものの、その悪いイメージと前日に2イニング投げていることがボウチー監督の頭にあったかもしれない。この場面でロモを信じることができなかった。

しかし、マウンドに上がったローは先頭のブライアントにヒットを許し、打者ひとりで降板。続いて登板したハビエル・ロペスも四球を与えひとりで降板。恐慌状態とも取れるマシンガン継投に走ったボウチー監督は、ここでようやくロモを登板させた。

だが緊急登板のロモもベン・ゾブリストにタイムリー二塁打を打たれて降板。続いて上がったウィル・スミスが2点タイムリーを打たれ追いつかれると、ハンター・ストリックランドもハビエル・バエスに勝ち越しタイムリーを許した。



敗色濃厚から一転、リードを奪ったカブスは九回裏のマウンドを、クローザーのアロルディス・チャップマンに託した。前日の試合では1点リードの八回途中、無死一、二塁から連打を浴び逆転されたチャップマン。早くも回ってきた名誉挽回のチャンスに燃えた。

初球から99.7マイル(約160キロ)の速球を投じると、13球中10球が100マイル(約161キロ)超えの力押し。自分の一番自信を持っているストレートでジャイアンツ打線をねじ伏せ、三者連続三振で試合を締めくくった。


この試合にファンからは、「ジャイアンツは最後まで課題だったリリーフ陣の穴が埋まらなかったね」「安定したリリーバーがいなかったのが今季の課題だけど、それにしても慌てすぎでしょ」「ジャイアンツは監督の采配が、慌ててバタバタしてる感じだった」「最後はクローザーの質が明暗を分けた」「厳しい試合だったけどよく勝てた。バエスは良いところで仕事をする」などの声が寄せられている。

シリーズ4戦中、3試合が1点差ゲームという緊迫した展開が続いた今シリーズ。激闘を制したカブスは、リーグ優勝決定シリーズでロサンゼルス・ドジャース対ワシントン・ナショナルズの勝者と対戦する。

この勢いでカブスは『ヤギの呪い』を解くことができるか。

《岩藤健》

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