「萩野さんは話していても優しいし面白い。メダル3つ獲っているので、スゴいなと思いますし、それに追いつけるように僕もがんばりたい。でもメダルがあるのはデカいですよね。手ぶらで(日本に)帰ってくるよりも、メダルを持って大学に帰ってくるほうが絶対違うから、そのへんはよかったなって思いますね」
東洋大の“水陸アスリートコンビ”は、プライベートでスポーツ観戦などにも出かけている。
「萩野さんとふたりで相撲も観に行った。やっぱり生で観るのはテレビで観るのと違いますよね。音がスゴいなって思いましたね。100kgを超える力士の体がぶつかりあうので、会場にバチーンと音が響いて。走っているときは、ほかの選手と体がぶつかりたくないので、あまり活かせるポイントはないんですけど。ほかの競技を観るのは、知ってる人が出ると観ていて楽しいですね」
“優しい萩野先輩”とは別の、短距離走のライバルや先輩たちに対しては、力強い視線でこう伝えていた。
「100m、200mは、陸上界はすごい強い先輩がいますし、僕も遅れていない。その先輩たちの先を行こうと思っている。先生といろいろ話し合って、新しいことを取り入れて、来年は絶対に速くなる。速く走れる自信があります」
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桐生祥秀(右)とリレーメンバーたち (c) Getty Images
●桐生祥秀
1995年12月15日生まれ、滋賀県出身、洛南高校卒、東洋大学法学部企業法学科3年、陸上競技部所属。
リオデジャネイロ五輪 陸上男子100m 予選29位 10秒23
リオデジャネイロ五輪 陸上男子4×100mリレー 銀メダル(第三走者)37秒60(アジア新記録)