サッカー日本代表は10月6日にロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選でイラクと対戦する。予選突破に向け大事なイラク戦を前に心配されるのが、欧州でプレーする『海外組』の試合勘だ。
これまで代表の中心を担ってきた本田圭佑(ACミラン)、香川真司(ボルシア・ドルトムント)は所属クラブで出場機会を失っている。守備陣でも長友佑都(インテル・ミラノ)、吉田麻也(サウサンプトン)の状況は芳しくない。昨季レスター・シティのプレミアリーグ制覇に貢献した岡崎慎司も、今季はライバルの加入で限定的な起用が続く。
こうした状況に長友は、「クラブで試合に出ている選手もいれば出ていない選手もいるが、日本代表への思いや気持ちは変わらない。それをピッチの上で表現するだけ」と引き締まった表情でコメントした。
本田は試合勘の鈍りを心配する声に対し、オランダ時代の教えを引き合いに出しながら答えた。
「技術やサッカーに対するオランダの考え方は素晴らしいと思った。彼らは『一度得た技術は生涯失わない』と。要はいつでもその技術は出せるということ。そういう意味では、試合勘とか細かいことはあるが、そんなに事を大きくするようなことではないというのが自分の冷静な分析ではあります」
《岩藤健》
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