競泳・松田丈志が引退、久世コーチと二人三脚の28年「自分への挑戦がぼく自身の競技人生」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

競泳・松田丈志が引退、久世コーチと二人三脚の28年「自分への挑戦がぼく自身の競技人生」

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競泳選手の松田丈志が引退会見。二人三脚で歩んできた久世由美子コーチと28年を振り返った(2016年9月12日)
  • 競泳選手の松田丈志が引退会見。二人三脚で歩んできた久世由美子コーチと28年を振り返った(2016年9月12日)
  • 競泳選手の松田丈志が引退会見。二人三脚で歩んできた久世由美子コーチと28年を振り返った(2016年9月12日)
  • 競泳選手の松田丈志が引退会見(2016年9月12日)
  • 松田丈志を28年間指導した久世由美子コーチ(2016年9月12日)
  • 競泳選手の松田丈志が引退会見。二人三脚で歩んできた久世由美子コーチと28年を振り返った(2016年9月12日)
  • 競泳選手の松田丈志が引退会見。二人三脚で歩んできた久世由美子コーチと28年を振り返った(2016年9月12日)
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  • リオデジャネイロ五輪競泳男子800mリレーで日本代表が銅メダルを獲得(2016年8月9日)
リオデジャネイロ五輪競泳800mリレーで銅メダルを獲得した松田丈志選手(セガサミー)が9月12日、東京都内で引退記者会見を行った。4歳から28年間にわたり指導してきた久世由美子コーチも同席した。

松田選手は3日前の9日、いわて国体の400m自由形に引退レースとして出場。3位で競技人生を終えた。引退の花道に選んだのは世界最高の舞台ではなく、母国日本のレース。「リオが最後だと思って泳ぐと頭のなかでブレーキが働いたかもしれない。もう1レースあるじゃないかと思ったことがよかった」と振り返る。

リオデジャネイロでは、ブラジル人選手に「(4年後の)東京はもっとパーフェクトな大会をやれるよね」と声をかけられた。「日本でしかできないクオリティーの高い大会ができたら。私自身も協力できればと思っています」と選手としては退くが、今後も水泳界や関わってきた人たちに恩返しをして、2020年の東京五輪にも関わりたい気持ちを明かす。

32歳の松田選手は若い選手と交流に、「一緒にトレーニングして結果を出す喜びというプロセスを味わった。これから選手を育てていくことに近いことを味わったのかな。コーチとしての喜び、楽しさをリオで垣間見れた」と今後は指導者として歩んでいきたい気持ちも強い。

久世コーチは松田選手について、「マイナス面を言わない選手」と評価する。また、「故障がなければ心配しなくていい」と故障もなく選手を続けてきた松田選手を讃える。400m自由形で8位になった2004年アテネ大会に始まり、北京、ロンドン、そしてリオデジャネイロと五輪は4大会出場した。日本には優秀なコーチが多いが 「(松田選手のように)息の長い選手を作って欲しい」と話す。初めて出場する五輪では悔しさを味わうだけかもしれないが、長く選手を続けていればまた次の五輪に出ることだってできるからだ。

「メダルが欲しいより先に、自分への挑戦がぼく自身の競技人生だと思う」

そう語った松田選手。涙で濡れた目の奥には、これからも挑戦していく自身の姿が映っていることだろう。

《五味渕秀行》

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