陸上競技の中で花形である100mは、数ある五輪種目の中で、最も単純明快な競技だ。古くから日本は、走ることに関心があり、金メダルを取れば、必ずと言っていいほど話題になり、少年たちには、憧れの的になる。
だが決して、明るい事ばかりではなかった。ドーピングなど、様々な問題を抱えてきたのも事実だ。今回はそんな困難をはねのけ、オリンピックに出場、輝かしい成績を残した100m選手10人を取り上げてみた。
◆ウサイン・ボルト
ライトニング・ボルトの愛称をもち、人類史上最速のスプリンター。そんなボルトが世界的に有名になったのが、2008年北京オリンピック100m決勝だ。9秒86を記録し、当時の世界記録を樹立。人類で初めて9秒6台を叩き出し、最後まで全力で走っていれば、9秒6台を切れたという声も相次いだ。続く、2012年ロンドンオリンピックでは、9秒63を記録。自身が持っていた世界記録を、自ら更新したのだ。
《荒井隆一》
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