サッカーの欧州選手権(EURO)で6月13日、イタリアがFIFAランク2位のベルギーを2-0で破り、今大会を白星でスタートさせた。
大会前の下馬評ではエデン・アザール、ケビン・デ・ブライネらのタレントを擁するベルギーに対し、イタリアは傑出した選手がいないと言われていた。
しかし試合は前半32分、レオナルド・ボヌッチのロングパスから抜け出したエマヌエレ・ジャッケリーニがゴールネットを揺らし、イタリアが先制に成功する。1-0で迎えた後半アディショナルタイムには、グラツィアーノ・ペッレのゴールでダメ押しの追加点も奪った。
ベルギーは序盤から攻勢を仕掛けたがタレント軍団に連携ミスが多く、チームとしてのまとまりではイタリアに分があった。
この試合にサッカーファンからは、「監督の差かもしれないけど、イタリアのほうがチームとして完成されてた」「選手個々の能力ではベルギー。成熟度はイタリア」「今日のイタリアの守備は美しかった」「前評判が低いときこそイタリアは勝ち上がったりする」などの声が寄せられている。
初戦をものにしたイタリア代表のアントニオ・コンテ監督は、「チームはベンチメンバーを含め全員が喜びを分かち合い雰囲気が良い。このチームはサッカー選手である前に人間の集まりだから、良好な人間関係を築くことは重要だ。目標をひとつずつ達成していけば、大きなことを成し遂げられるはずだ」と話した。
《岩藤健》
page top