テニスの全仏オープンは5月25日に女子シングルス2回戦を行った。世界ランク101位の大坂なおみは、同52位のミリヤナ・ルチッチと対戦して6-3、6-3で勝利した。大坂は初出場で3回戦に進出している。
200キロ超のサーブなどパワーが注目される大坂。だが全仏オープンでは高い適応力に目がいく。球足が遅いクレーコートでのプレーに戸惑いながらも、安定したストロークでミスを減らし、力いっぱい打たなくても決められるテニスを学びながら勝利した。
「初出場の大会で2回戦突破できてうれしいです」と大坂。3回戦で世界ランク6位のシモナ・ハレプと対戦する。2014年に全仏で準優勝したこともある選手だ。強敵との対戦に大坂は、「とても楽しみです。彼女はよくテレビで見ている人だし、試合を楽しみたいと思う」と語った。
ハイチ系アメリカ人の父と、日本人の母を持つ大坂。その将来性から2020年の東京五輪に向けて日本とアメリカで取り合いになるとも言われたが、もしハレプに勝利すれば大会終了後の世界ランクで急上昇、一足先にリオデジャネイロ五輪出場圏内に飛び込む可能性が出てきた。
「(リオ五輪出場は)知らなかったけど、とてもモチベーションになる。出場できたら光栄なこと。とても愛している日本という国を代表できるのだから」
《岩藤健》
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