イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは5月23日、ルイス・ファン・ハール監督の解任を発表した。後任は近日中に発表されるが、英国メディアはジョゼ・モウリーニョ氏で決まりだろうとの見方を示している。
ファン・ハール監督の解任に元オランダ代表で、現役時代はアヤックスやバルセロナでプレーしたロナルド・デ・ブール氏は、「友人として非常に残念に思う」と話した。
「そうなりそうな状況ではあったが、彼にふさわしい形ではなかった。トロフィーを掲げて10分後には監督でなくなるなんて。彼ほどの監督に対する接し方ではないと思う。数多くのトロフィーを勝ち取り、多くの人々に尊敬されてきた監督だ」
これまでオランダ、スペイン、ドイツでリーグ制覇を経験したファン・ハール監督。イングランドではFA杯優勝1回にとどまったが、それでも名将であることに変わりないとデ・ブール氏は言う。
ファン・ハール監督の後を継ぎ、ユナイテッド監督就任が濃厚とされるモウリーニョ氏については、「大きなプレッシャーを感じるだろう」と予想した。
「驚異的な記録を残してきた良い監督だと思う。やれる力があることは間違いない。だがユナイテッドというクラブは普通じゃない。特に今は強いプレッシャーがかかる。それでもやれると彼は証明しなければならない」
ファン・ハール監督がバルセロナを率いていた1997-2000シーズン、アシスタントコーチを務めたのがモウリーニョ氏だった。メディアはふたりの関係にも注目している。
「彼らは友人だ。もちろん友人が自分の仕事を引き継ぐのは厳しいことだが、もし逆の立場だったらファン・ハールも話を受けただろう。そういうものだと受け入れるしかない」
《岩藤健》
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