現在日本代表チームは世界ランキング3位であり、リオ大会でのメダル獲得が期待されている。2004年のアテネ大会では8位、2008年の北京大会では7位、ロンドン大会では4位と、徐々に順位を上げてきているという。
そのことについて司会を担当した高橋尚子さんが触れると、池崎大輔選手は「僕を泣かせる気ですね。いまでも話そうとすると震えてきます。4位も8位も同じようなもの、すごく悔しい。ただ、あの時の悔しさがあるから今のモチベーションがある。あの日を忘れたことは1日もないですね」と強くコメント。
リオに向けて最後の追い上げだ。
「仕上がりは自分の中ではいい。チームのレベルも上がっている。メダルをとるための準備はできている。ただ、メダルを取れるかというとまだ分からないところがある。あと数ヶ月あるので、なにかを掴みたい」
またの名を「殺人球技」…激しさに報道陣どよめくウィルチェアーラグビー https://t.co/dGd2rS0sWm pic.twitter.com/uKyWeNWVsz
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年4月13日
タックルには定評のある池崎選手。「ウィルチェアーラグビーを知ってもらうには、タックルがわかりやすい」と述べ、ラグビー日本代表としてブームを巻き起こした山田章仁選手、廣瀬俊朗選手らとタックル対決をした。
「ラグビー日本代表の活躍が、ウィルチェアーラグビーに注目が集まったきっかけでもありますので、その感謝の気持ちを込めてぶつかっていきたい」と、奉謝の意でタックルすることをタックル前に表明。
山田選手は「なかなか試合前に怖くなることはないんですが、いまは怖さしかない」とタックル前から怖気づいた。
”殺人球技”とも呼ばれることのあるウィルチェアラグビー。選手らが立て続けにぶつかっていくそのシーンには会場中がどよめいた。競技用車いすがぶつかりあった際の衝撃音が、銀座の街中に鳴り響いた。
山田選手は「言葉がでない。南アフリカの選手よりすごい」と衝撃を隠せない。廣瀬選手は「ほんまに強い。むちゃくちゃドキドキしている。まず、顔が怖かった。全然感謝の顔じゃなかった」と顔を引きつらせた。
最後には両選手から応援メッセージが。
山田選手は、「7人制ラグビー日本代表として僕もリオに挑戦します。メダル目指してお互い頑張りましょう」と自身の挑戦に絡めてコメント。
今年3月に引退を表明した廣瀬選手は、「勝ったことで僕らは環境を変えられた部分がありました。ですから、勝ちにこだわってほしい。ただ、スポーツはそれだけではない。みんなが前向きになったりとか、笑顔になったりとかいう素晴らしさがある。次の人生に活かせる何かを得て欲しい」と激励した。