WOWOWは、今シーズン限りで約30年間に渡る現役生活に別れを告げた元ラグビー選手の廣瀬俊朗氏に、欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」の印象や、元ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏についてインタビューを行った。
現役時代の廣瀬氏は、スタンドオフ(SO)、ウイング(WTB)として活躍。2015年のラグビーワールドカップでは精神的支柱としてチームを支えた。
3月12日にシックス・ネーションズ「アイルランド対イタリア」を初解説した廣瀬氏。その時の印象を、「アイルランドは自分たちがやりたかった、ゲインラインに対してアタックしているところが良かったですね。ブレイクダウンも含めて、アイルランドの選手は立っていましたけど、イタリアは倒れている選手が多かった。そこが勝敗を分けたひとつでもあります」と話した。
スコットランドと2015年ワールドカップで対戦した日本代表。今年6月には二度の対戦予定がある。廣瀬氏はワールドカップを振り返り、「僕ら日本代表は中3日、対するスコットランドは初戦でよく準備されていた。あとは日本代表の弱みをうまく突かれて、強みを出されたと思いますね」と語る。6月のテストマッチで大事な点として、「いかに自分たちの展開に持っていくか」と話した。
日本代表が11月にアウェーでウェールズと対戦することに関しては、かなりハードな試合になると話す。「日本代表は、どこと対戦しようが自分たちの戦いをするだけだと思います。すごいプレッシャーがあるけど、それを含めて楽しめるか。あとは、それだけの準備をしていくかということが大事ですね」とエールを送った。
フランスに話しがおよぶと、9番(スクラムハーフ、SH)が大事なポジションになると言う。「指揮官がギー・ノヴェスになって、彼の愛弟子のような存在であるSHマクシム・マシュノーを連れてきて、ボールを回すスタイルをやってくれているのがうれしいですね」とコメント。
ジョーンズ氏がヘッドコーチに就任し優勝を決めたイングランドについては、「ディフェンスを基本にしながら、初戦のスコットランド戦では、ゲインラインにアタックすることを続けて、トライをあげていました。あれは、エディーさんの影響かなと思いました」と語った。
ジョーンズ氏のすごいところとして、プロフェッショナルに徹していた点を挙げる。「厳しく接するのは彼のスタイルで、柔らかくやろうとしたらうまくいかない。たまに厳しすぎるなと思う時もありましたけど、すべては勝つためにやってくれていましたし、僕らも嫌だとは思わなかったです。彼が一番ハードワークしていた。だから日本代表での4年間、ついていくことができました」と話した。
最後にシックス・ネーションズの魅力を、「国を背負って戦うのはテストマッチしかできないし、そのすばらしさとか、試合を盛り上げている観客とか、スタジアムの素晴らしさもそう。身体能力の高い選手も多いので、そこを見るのも楽しいと思います」と語った。
WOWOWでは、シックス・ネーションズ最終節を3月19日・20日に全試合生中継する。
●「生中継!ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」(WOWOWライブ)
・3月19日夜11:15~ 最終節 ウェールズ対イタリア
・3月19日深夜1:45~ 最終節 アイルランド対スコットランド
・3月20日午前4:45~ 最終節 フランス対イングランド
●「ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ 総集編」(WOWOWライブ)
・3月27日午後0:30~
《美坂柚木》
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