石原さとみといえば、芸能界の一線で揺るぎない存在を放つ女優だが、印象的なCMといえば「鏡月」のCMだろう。
カメラ目線で語りかける内容で、夜間の放映時間帯、スポーツ番組の合間のCM展開などにより、視聴者層は男性。しかも心身とも癒されたい状態である場合が多い、計算されつくした時間帯にオンエアされる。
視聴者の状況を読み、石原さとみを起用したゆるいCM内容は、ユーザーとコンテンツのマッチングとしては理想的だ。
今回はこの取り組みが拡張、WEB動画でCMを展開するだけでなく、このCMに連動したWEB漫画を用意する。漫画家は浅野いにお氏ら、複数人。このWEB漫画も工夫が加えられており、同じ絵柄の中に数パターンのセリフが用意されていて、複数回読むごとに内容を多面的に捉えられるようになる。
この漫画の構造も画期的で、WEBならでは仕組みにより漫画の可能性を拡げている。
石原さとみという、国民的にキャッチーな女優を導入に起用、WEBに進んでも気鋭の漫画家を用いたコンテンツ展開で「鏡月」のマーケティングにつなげる。
たとえ広告であろうとも、コンテンツとして優れていれば視聴者や読者は満足を覚える。時代やツールが変わっても、コンテンツマーケティングの本質は変わらないことを示している。
《編集部》
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