東京マラソン財団の公式クラブ「ONE TOKYO」は、東京マラソンEXPO2016で「レース3日前からの食事と栄養」というテーマのセミナーを開催。ゲストにシドニー五輪5000m、アテネ五輪1万m日本代表の大島めぐみさんが登場した。
今回初めて東京マラソンに挑戦する大島さんは東京マラソン2016チャリティアンバサダーも務める。東京マラソンには「街全体がひとつのお祭りをしているようで、東京がひとつになる日」という印象があるという。
日本代表にも選出されたことのある経験を活かして、指導者としての活動もこなしている大島さん。はじめに言及したのが「カーボローディング」についてだ。カーボローディングとは、運動エネルギーとなるグリコーゲンを通常より多く体に貯蔵するための栄養摂取法だ。
一般的には、1週間前から糖質、炭水化物を制限し、4~3日前から積極的に摂っていくという方法がある。体にあるグリコーゲンを一度枯渇させ、それによるリバウンドを利用して大量に摂取し、効率よくグリコーゲンを貯め込むことを狙う。
しかし大島さんは、「カーボローディングですが、私が選手の時はしたことがなかった」という。
パンが主食の欧米などでは行いやすいが、日本人は米が主食。毎食糖質を摂取しているため、十分に糖質が蓄えられている状態であるからだという。
「前日の夜くらいから炭水化物を普段より少し多めに摂る、というのが日本人にはいいのではないでしょうか。お茶碗1杯から1.5杯に増やすとか。私は前日の夜からご飯を多めに食べることにしています」
大島さんは日本人なりの栄養摂取法をアドバイスした。
《大日方航》
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