厚生労働省検疫所は、2016年8月のオリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航する者に対し黄熱の予防接種をするよう呼びかけている。黄熱の予防接種は予約制で、希望者が多い場合は予約できない場合もある。
第31回オリンピック競技会は8月5日から8月21日にかけて、第15回パラリンピック競技会は9月7日から9月18日にかけて、ブラジル・リオデジャネイロで開催予定。ただし、ブラジルには一部に黄熱の予防接種が推奨される地域がある。また、渡航する国と地域によっては予防接種国際証明書(イエローカード)の提示を求められる可能性がある。
厚生労働省検疫所によれば、「黄熱」とは熱帯アフリカと中南米地域で発生がみられる蚊を媒介して感染する感染症のこと。発症すると、発熱、寒気、頭痛、吐き気などの症状を伴い、「場合によっては死に至る」こともあるという。
黄熱の予防接種は接種機関意外では接種できず、実施されている接種機関は全国24か所のみ。また、予防接種は予約制で、希望者が多い場合は希望日に接種できないこともあることから、厚生労働省検疫所は早めの予約を呼びかけている。
黄熱や予防接種国際証明書(イエローカード)に関する情報は、厚生労働省検疫所Webサイトで公開されている。
リオ五輪渡航予定者は「黄熱」に注意、早めの予防接種を
《佐藤亜希@リセマム》