【THE INSIDE】センバツ高校野球、ちょっと早めの大会展望 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】センバツ高校野球、ちょっと早めの大会展望

オピニオン コラム
甲子園球場
  • 甲子園球場
  • 敦賀気比・山崎颯一郎
  • 大阪桐蔭・高山優希
  • 高松商の選手たち
1月29日に第88回選抜高校野球大会(センバツ)の代表校として、21世紀枠代表の3校を含めた32代表が決まった。昨年の秋季大会の結果に基づいて選出されているが、おおよそ順当だったのではないだろうか。

センバツ開幕は3月20日。まだ組み合わせも決まっておらず、開幕まで1カ月半ある。気が早いかもしれないが、その展望をした。

昨年の県岐阜商・高橋純平(ソフトバンク)や一昨年の済美・安楽智大(楽天)のような、スカウトが太鼓判を押すような絶対的なスター選手、プロ注目選手は不在というのが正直なところだ。大会そのものの事前情報としては、いくらか盛り上がりに欠ける感は否めない。

■今年の注目選手は?

とはいうものの、もちろん注目選手はいる。その筆頭となるのが東邦の藤嶋健人投手だ。昨秋の東海地区大会では7回参考記録ながらノーヒットノーランを記録するなどして優勝。その後の明治神宮大会でも2打席連続本塁打を放つなど、四番打者としての打撃センスの良さも披露した。

さらに主将としてチームを引っ張る大黒柱。一人三役だが、東邦は今大会で優勝候補に名を連ねる存在だ。

昨年春の優勝校、敦賀気比の出場も話題となりそうだ。明治神宮大会で準優勝しているが、平沼翔太投手(日本ハム)はじめメンバーは入れ替わり、残ったのは主将に抜擢された林中優輝選手だけとなっていた。そんな中から身長188cmのエース山崎颯一郎投手が出てきて、チームとしてまとまってきた。冬を越えてさらに力をつけて、十分に連覇を狙えるだろう。


敦賀気比・山崎颯一郎投手

チーム打率で出場校トップの3割8分1厘を記録しているのが近年の最強豪と言ってもいい大阪桐蔭だ。今年もやはり強い。エースの高山優希投手は最速150キロを誇る本格派で、いかにも大阪桐蔭のエースらしさを身につけてきている。

この3校に、高田萌生投手を擁して5年ぶりの出場を果たした創志学園が加わって、4強と言っていいだろう。

■20年ぶりの高松商

追いかけるのが、青森県勢の2校と、明治神宮大会を制した第1回大会優勝校でもある名門の高松商か。八戸学院光星は3年連続9回目の出場となったが、2006年以降で7回出場しており、2011年夏から三季連続で準優勝を果たすなど北の強豪だ。

今年も桜井一樹、和田悠弥の投手陣が安定しており、上位へ進出力は十分にある。そのライバル的な存在の青森山田も負けていない。東北大会決勝では堀岡隼人投手が八戸学院光星を完封して県大会の雪辱を果たしている。

高松商は20年ぶりの出場で古くからのファンを喜ばせている。明治神宮大会では大阪桐蔭、敦賀気比と強豪を相次いで下して優勝した。これが自信となっていれば頼もしい。

【センバツ高校野球、ちょっと早めの大会展望 続く】
《手束仁》

編集部おすすめの記事

page top